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  • Ambient for Reading vol.0

    ¥1,500

    「探す、参考文献」オンラインショップが最初に取り扱う商品は、カセットテープです。 このテープには、"Ambient for Reading"と題した読書のための環境音楽が入っています。 「プレーヤーにつっこんで、再生ボタンを押したら読書時間が始まります」 福岡県糸島市の本屋さん〈All Books Considered〉からカセットテープ限定でのリリースです。 実験的な試みのため数量は少なめです。気になる方はお早めにどうぞ。 以下、レーベルより。 ーーーーー 読書のための環境音楽。カセットで。 『Ambient for Reading vol.0』 2025/6/18リリース こちらから試聴いただけます:https://soundcloud.com/all-books-considered?utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing Artist アーティスト:furuta / arco Format フォーマット:カセットテープ Rabel レーベル:All Books Considered No. 型番:ABCT-0001 Price 価格:¥1,500(税込) 【Track List】 A:furuta - "Fragments" B:arco - "33.582893, 130.302600; 202504091845" --- 片面が約30分ずつとなっています。 プレーヤーにつっこんで、再生ボタンを押したら読書時間が始まります。 サブスクで流してもいいんですが、僕はスマホを手に取った瞬間インスタやら開いてしまって、先ほどまでの読む気持ちはどこへやらというのが日常茶飯事。 せっかく読むなら没入したいということで、カセットテープ限定のリリースになりました。 Ambient for Readingというアイデアとネーミングは、A面の曲を作ってくださったfurutaさんによるもの。 普段の読書でもシーケンサーやシンセサイザーを使って、自分自身のための音環境を作り出していたらしく、ABCでも試しに演奏してもらったことがありました。 するとめちゃくちゃ読めて作業も進んで、ええなぁとなって、リリースまではとんとん拍子でした。 B面を担当してくださっていたarcoさんはフィールドレコーダー。 以前は「人が本を読む音」を聞ける展示をされていて、僕が本を読むルーティンの一部始終を耳につけたマイクで録ってもらう、ということもありました。 とはいえ今回は、"音の向こう側にあるもの"を想像させられるような作風とはほとんど正反対であり、「読書への没入」というコンセプトに向けて綿密に制作を進めました。 と、これから皆さんにはこれを聞いて読書してもらうということなので、あんまり多くは語りません。 実験的な試みゆえ、あまり数も作っておりません。ぜひお早めに。

  • 脱成長|セルジュ・ラトゥーシュ

    ¥700

    ■著者 セルジュ・ラトゥーシュ 中野佳裕訳 ■内容 21世紀にフランスから世界へと普及した脱成長運動。本書は最新の議論を踏まえながら、その歴史的背景、理論的射程、課題を解説。 『人新世の「資本論」』の斎藤幸平氏推薦! 「本書は、〈持続可能な成長〉の欺瞞を暴くラトゥーシュ脱成長論の集大成である。」 21世紀にフランスから世界へと普及した脱成長運動。本書は最新の議論を踏まえながら、その歴史的背景、理論的射程、課題を解説。 「脱成長という語は、概念ではない。また、経済成長の対義語でもない。脱成長は何よりも論争的な政治的スローガンである。その目的は、我々に省察を促して限度の感覚を再発見させることにある。特に留意すべきは、脱成長は景気後退やマイナス成長を意図していないという点だ」(「序章」より) 21世紀初頭に提唱された脱成長理論は、消費社会のグローバル化がもたらす破局的な未来を回避すべく、真に持続可能な社会の構想を目指してきた。 本書は、脱成長論の歴史や論争に触れながら、脱成長の目的、消費社会から抜け出す理由、脱成長社会への移行などを提示し、この20年でヨーロッパ市民社会の中心に起きた議論を分かりやすく解説する。 経済成長なき「節度ある豊かな社会」とは? セルジュ・ラトゥーシュ脱成長論の集大成。 ■目次 序章 起源と意味 1 脱成長についての短い歴史 2 脱成長の意味 3 脱成長プロジェクトの二つの源流 4 翻訳の難しさ――脱成長はラテン語圏特有の表現か? 5 追記 第一章 なぜ消費社会から抜け出さなければならないのか? 1 経済成長の二つの欺瞞 2 経済成長と富の指標としてのGDPは幻想だ 3 持続可能な開発の罠 4 アブスルディスタン――経済成長は持続できない 5 物質的な豊かさの裏切りと消費社会の全体主義 第二章 脱成長の目的 1 具体的なユートピアとしての脱成長――八つの再生プログラムの好循環 2 幸せを問う――節度ある豊かな社会へ 3 国家と脱成長――メタ政治プロジェクト 4 脱成長は右派なのか、それとも左派なのか? 5 南側諸国にとっての課題 第三章 誤解と論争 1 脱成長は、マイナス成長や緊縮財政のことなのか? 2 脱成長は文明の後退か――電気のない時代に戻るのか? 3 脱成長と人口問題 4 脱成長と雇用――失業問題をどう考えるか? 第四章 脱成長社会への移行を成功させる 1 経済から抜け出すために、想像力を脱植民地化し、我々の考え方を逆転させよう 2 再ローカリゼーション 3 破局から学ぶ 4 脱成長の先駆者たち 終章 世界を再魔術化する 訳者あとがき 参考文献 ■引用 「社会の価値の変革の視座から言えば、重要なのは、より多く稼ぐためにより少なく働くことではない。また、より少なく働いてみんなが働けるようになることでもないーーこれは失業問題解決のための脱成長の対案の一つではあるが。そうではなく、より少なく働いてより良く生活することが大切である。つまり、生活の意味が、雇用者や上司、もっと悪い状況ではアルゴリズムに依存する終日うんざりする活動に還元されないということを再発見することが大切なのだ。しかし、この労働からの解放は思っているほど容易ではない。なぜなら多くの勤労者は消費中毒になっているだけでなく、仕事中毒にもなっているからだ! 人々は働くことをやめたとき、茫然自失となる。したがって、この病理を治癒するために概念の脱植民地化が必要となるだろう」(p.67) 「脱成長社会は一個のオルタナティブではなく、支配的な生産力至上主義に代る様々なオルタナティブの母胎なので、根本的に多元的だ。なぜなら脱成長社会は文化の多様性へと社会空間を再び開くからだ。脱成長社会は、西洋中心主義的特徴をもつ普遍主義に傾倒するのではなく、多元世界[訳注ー複数の文化世界が共存する社会]ーー諸文化の民主主義ーーを推進する。したがって、節度ある豊かな社会への歩みは、最大限多様な政治機構をあらかじめ念頭に置いて構想することができる」(p.74)

  • 天然知能|郡司ペギオ幸夫

    ¥700

    ■著者 郡司ペギオ幸夫 ■内容 「考えるな、感じろ」とブルース・リーは言った。計算を間違い、マニュアルを守れず、ふと何かが降りてくる。それらはすべて知性の賜物である。今こそ天然知能を解放しよう。人工知能と対立するのではなく、想像もつかない「外部」と邂逅するために。 一見やさしく書かれていますが、バカにしてはいけません。世界の見方を変えてくれます。――養老孟司一見やさしく書かれていますが、バカにしてはいけません。世界の見方を変えてくれます。――養老孟司(解剖学者) AIブームへの正しいカウンター。自然/人工の檻の外へ、知性を解き放つ! AIみたいな人間と人間みたいなAIにあふれる社会への挑戦状。――吉川浩満(文筆家) ■目次 1 マネコガネ―知覚できないが存在するもの 2 サワロサボテン―無意識という外部 3 イワシ―UFOはなぜ宇宙人の乗り物なのか 4 カブトムシ―努力する神経細胞 5 オオウツボカズラ―いいかげんな進化 6 ヤマトシジミ―新しい実在論の向こう側 7 ライオン―決定論・局所性・自由意志 8 ふったち猫―ダサカッコワルイ天然知能 ■引用 「創造とは、今までなかったものを創ることです。別にあなたはアーティストでもないだろうし、創造なんて、と思うかもしれません。しかし、ただ毎日生きるだけでも、創造です。今までなかったあなたが、一瞬ごと、時々刻々と、創られるわけですから。 あなたは、創るということに対して、アーティストを思い浮かべ、「何かを創ることなんてことは、そういうイメージを持っているアーティストだけの仕事だろう」、と思ったかもしれません。しかし、アーティストの頭の中にイメージが存在するとき、それは既に存在するものになってしまいます。自分の内なるイメージを外に出して形にするだけなら、それは創造ではありません。なかったものを創るとは、自分の知らない向こう側からやってくることを待つしかないのです。 自分からは感じることもできない、自分の知らない向こう側、これを外部と言うことにします。創造とは、外部からやってくるものを受け容れること、なのです。アーティストがイメージするものは、外部からやってくるものが降臨する場所、やってくるきっかけに過ぎない。アーティストとは、平凡な私たちよりほんの少し、外部への感度がいいだけで、創造についてやっていることは同じ、外部を受け容れること、なのです」(p.22) 「自分らしく生きる者は、自分勝手で利己的な者でしょうか。 逆です。周囲を気にせず創造を楽しむ者だけが、他者を受け容れることができるのです。あなたが、気にする周囲は、所詮、あなたが既に気づいている、あなたの内側の者にすぎない。周囲を気にし続けるあなたは、外部を感じることができず、自らの内側に留まっているのです。 創造は外部を問題にするのです。だからこそ、周囲を気にせず、まるで孤立して、一人で勝手に創作しているように見える者だけが、知覚し得ない他者を、受け容れることができるのです。自分らしく生きる者だけが、外部に対して開かれるのです」(p.24)

  • 本屋、ひらく|本の雑誌編集部

    ¥900

    ■著者 本の雑誌編集部編 ■内容 この町に、本屋があったらいいなと思った── 「書店が減っている」といわれる中で、新しい本屋を開く人たちがいる。 そんな22人がリアルな言葉で綴る、本屋への想いと商いの日々。 ■登場書店 本屋・生活綴方 葉々社 本屋イトマイ ポルベニールブックストア UNITÉ 冒険研究所書店 BOOKNERD PEOPLE BOOK STORE つまずく本屋ホォル 小声書房 NAYABOOKS TOUTEN BOOK STORE 本のお店スタントン 本は人生のおやつです!! 本屋ともひさし 本と、珈琲と、ときどきバイク。 汽水空港 本の轍 BOOKSライデン aru TUGBOOKS バックパックブックス [コラム 本屋について知る] すずきたけし 渡辺佑一(一冊!取引所) 下田裕之(早春書店) 和氣正幸(BOOKSHOP TRAVELLER) ■引用 「ぼくが毎日ああでもない、こうでもないと悩みながら店を開け、それでも誰かがやってきて本を買い、全然知らなかった面白い書き手に出会う、あるいは全く未知の考え方を知る。そのようなことが一日十人の客が来るとして、そのうち一人にでも体験してもらえたなら。ある日、彼や彼女が再び店にやってきて彼らが本を通じて体験したことをぼくに話してくれたなら。その日起こったことを肴にぼくは美味しいビールを飲み、また明日も頑張って店を開けようと思える。そして本屋はそのような体験の蓄積で続いていく。彼らのような客がぼくの営む小さな店を支え、彼らの支払った対価によってまた新しく良質な本を仕入れる。繰り返し繰り返し少しずつ分母を増やしながらそうした日々が続いていくこと。できるだけ個人としての店主の個性を消し、本屋としての肉体性を宿していくこと。ただただシンプルな(だがきちんとクレバーで熱量のある)商いということに結実していくこと」(pp.97-98)

  • 文化人類学(ブックガイドシリーズ 基本の30冊)|松村圭一郎

    ¥900

    ■著者 松村圭一郎 ■内容 時代と人々の生き様を一色に染め上げる支配的な潮流との「闘争」の歴史であり、「いま」を覆っている考え方や社会制度に対し、非西洋の研究を通して、別の可能な世界の姿がありうることを提示してきた「人類学」の「熱」を伝える30冊。 ■目次 第1部 人類学の確立 モーガン『古代社会』 フレイザー『初版 金枝篇』 マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』 モース『贈与論』 ベネディクト『文化の型』 ミード『サモアの思春期』 第2部 人類学理論の深化 ファース『価値と組織化』 レヴィ=ストロース『野生の思考』 ダグラス『汚穢と禁忌』 サーリンズ『石器時代の経済学』 ベイトソン『精神の生態学』 ブルデュ『実践感覚』 ゴドリエ『観念と物質』 第3部 民族誌の名作 エヴァンズ=プリチャード『アザンデ人の世界』 リーチ『高地ビルマの政治体系』 ルイス『貧困の文化』 ターンブル『ブリンジ・ヌガク』 ギアツ『ヌガラ』 スミス、ウィスウェル『須恵村の女たち』 第4部 批判と実験の時代 クラパンザーノ『精霊と結婚した男』 フェルド『鳥になった少年』 マーカス、フィッシャー『文化批判としての人類学』 クリフォード、マーカス編『文化を書く』 ロサルド『文化と真実』   第5部 新世紀の人類学へ ラトゥール『虚構の近代』 レイヴ、ウェンガー『状況に埋め込まれた学習』 ラビノー『PCRの誕生』 アパデュライ『さまよえる近代』 アサド『世俗の形成』 グレーバー『価値の人類学理論に向けて』 ■引用 「グレーバーにとって、人類学とアナーキズムは切り離すことのできないものだった。両親の本棚にあった資本主義とは異なる世界についての本に囲まれて育った彼は、大学に入り、人類学の道に進むこと、そしてアナーキストたることを決意する。人類学は、人間性についての多くの通念が真実ではないことを示してきた。アメリカ人は国家と警察がなくなれば、人びとが殺戮しあうと信じている。しかし、国家なき社会の無数の事例を提供してきた人類学は、それが自明ではないと証明している。それは、彼が1989年から91年まで調査していたマダガスカルでの経験でもあった。彼が滞在していた小さな町では、地方政府が実質的に機能停止し、周囲の地方では性が完全に消失していた。しかし、彼がそのことに気づいたのは、町に住みはじめて6ヵ月後だった。誰も税金を払わず、警官の姿を見せなくなっていた。それでも、人びとは変わらない生活をつづけ、問題が起きるとコミュニティが話し合って解決していた」(p.220)

  • 群集心理|ギュスターヴ・ル・ボン

    ¥700

    ■著者 ギュスターヴ・ル・ボン 桜井成夫訳 ■内容 民主主義が進展し、「群衆」が歴史をうごかす時代となった19世紀末、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンは、心理学の視点に立って群衆の心理を解明しようと試みた。 フランス革命やナポレオンの出現などの史実に基づいて「群衆心理」の特徴とその功罪を鋭く分析し、付和雷同など未熟な精神に伴う群集の非合理的な行動に警告を発るに至ったのである。 社会心理学の研究発展への道を開いた古典的名著にして、「ポピュリズム」を考えるための必読書! ■目次 ●第1篇 群衆の精神 ・第1章 群衆の一般的特徴──群衆の精神が統一する場合の心理法則 ・第2章 群衆の感情と徳性    第1節 群衆の衝動的で、動揺しやすく、昴奮しやすい性質   第2節 群衆の暗示を受けやすく、物事を軽々しく信ずる性質   第3節 群衆の感情が誇張的で、単純であること  ほか ・第3章 群衆の思想と推理と想像力   第1節 群衆の思想   第2節 群衆の推理   第3節 群衆の想像力 ・第4章 群衆のあらゆる確信がおびる宗教的形式 ●第2篇 群衆の意見と信念 ・第1章 群衆の信念と意見の間接原因   第1節 種族性   第2節 伝統   第3節 時  ほか ・第2章 群衆の意見の直接原因   第1節 心象(イマージュ)、言葉および標語   第2節 幻想   第3節 経験  ほか ・第3章 群衆の指導者とその説得手段   第1節 群衆の指導者   第2節 指導者の行動手段──断言、反復、感染   第3節 威厳 ・第4章 群衆の信念と意見が変化する限界   第1節 固定した信念   第2節 群衆の変動しやすい意見 ●第3篇 種々な群衆の分類とその解説 ・第1章 群衆の分類   第1節 異質の群衆   第2節 同質の群衆 ・第2章 いわゆる犯罪的群衆 ・第3章 重罪裁判所の陪審員 ・第4章 選挙上の群衆 ・第5章 議会の集会 ■引用 「社会の最上層から最下層にいたるまでの各層において、人は、単独でなくなるやいなや、ただちに指導者の掟に従うことになる。大部分の個人は、特に俗衆のうちに立ちまじれば、自分の専門以外には、何らはっきりした理詰めな考えをもたなくなり、自ら身を処することもできなくなる。そこで、指導者が、その手引きになるのである」(p.154) 「今日、国家の権力が、論議の的にされて弱まるにつれて、指導者たちが、次第にそれにとってかわる傾向がある。これら新しい支配者たちは、その圧政力のおかげで、かつてどんな政府が克ち得たよりも、はるかに完全な群衆の心服を克ち得ている」(p.154)

  • 未来派|多木浩二

    ¥2,900

    ■著者 多木浩二 ■内容 なぜ百年後を羨望するか? 私たちは、なぜ未来に憧れ、そして失敗するのか。 20世紀、そして21世紀における文化・政治・テクノロジー・広告といったさまざまな人間活動の萌芽であった芸術・社会運動「未来派」。 その「未来派」の全容に、宣言・運動・詩法・建築・ネットワーク・ダイナミズム・音楽・ファシズム・起源という9つの切り口で迫り、現代における「未来観」の再考をはかる。 哲学者・美術批評家の多木浩二がイタリアで渉猟した膨大な書物や資料をもとに書いた渾身の遺作。 【本書の特色】 1.芸術・社会変革運動「未来派」について書かれたモノグラフ。 2.「未来派」にかかわる絵画・彫刻・建築などの図版約120点を収載。 3.「未来派」の数ある宣言文の中からとくに重要な11篇をイタリア語とフランス語から翻訳し収録。 第1章 未来派という現象  1 始動――『ポエジア』から『フィガロ』へ  2 運動――すべては動く、すべては走る、すべては変わる  3 詩法――人間の言葉を変える  4 建築――あたらしい都市  5 宣言――羽のついた「ことば」が世界を飛びまわる  6 ダイナミズム――未来派がもたらす概念  7 音楽――騒音が世界を変える  8 ファシズム――全体主義の出発点  9 起源――マリネッティの感受性と詩的思考 第2章 未来派ギャラリー 第3章 機械・ファシズム、そして人間 いまを生きる人間の義務/森鷗外と未来派/社会の変革を望んだ芸術運動/羨望される人間になりそこねた私たち/システムと統治権力が日常を覆い尽くす/「未来」の宿命の端緒をひらいた未来派/未来への待機/無力感が未来派というかたちとなってあらわれる/「戦争こそ世界の唯一の健康法(衛生法)だ」/芸術の宿命/未来派の悲惨さ/人間の思想は機械からは生まれない/現在という幸福は未来を羨望しない/未来派を媒介に全体主義を考える/日本の破局の水脈/科学と芸術と言葉を繋ぎ合わせる 付録 未来派宣言の数々  1 未来派創立宣言  2 未来派画家宣言  3 未来派絵画技法宣言  4 未来派音楽家宣言  5 未来派彫刻技法宣言  6 騒音芸術  7 シンタックスの破壊 脈絡なき想像力 自由になった言葉  8 音、騒音、そして匂いの絵画  9 未来派建築宣言  10 全世界の未来派的再建  11 未来派的映画 あとがきにかえて 多木陽介 ■引用 「どうして彼らはこれほど宣言しつづけたのか、ひとつは画家だけでもなく、詩人だけでもない、あらゆるジャンルの芸術家が共鳴していたから、みずからの領域での応答を表明しなければならなかったという事情もあるだろう。単一の理論はなかった。しかも未来派はさまざまな哲学や科学の影響を受けていた。時代の理論的認識と作品のあいだにはどうしてもズレがあった。宣言はこのギャップを埋めたいという衝動から生じていたのであった。しかし宣言すれば宣言するほど、さらに宣言する必要が生じてくる。彼らは困難な課題を抱え込んでいたということもあろう」(p.39) 「歴史的にみて、芸術の世界では「われわれは宣言する」とか、「われわれは闘う」とかと書いている文章はめったにお目にかからない。このスタイルは、綱領を掲げる政治文書のスタイルである。これは伝統が強く、遅れたイタリアのブルジョワ画家たちを攻撃する意図を示している。イタリアのナショナリズムの勃興と、芸術の革新とがつながったのもそうした文化全体と未来派との関係のせいである。われわれはピカソやブラックの探求が、先にはじまっていたことを知っているが、それは静かに進行していた。だが未来派は騒々しい。それもそのはず、それはたんに造形の問題ではなく、イタリアを巻き込んだ歴史の大波の、白く砕ける波頭であったのである。それはやがてファシズムの大波と合流する」(pp.39-40)

  • 新しい哲学の教科書 現代実在論入門|岩内章太郎

    ¥800

    ■著者 岩内章太郎 ■内容 今、哲学は「人間」から離れて「実在」に向かっている。 21世紀を迎えてすでに20年、哲学の世界では大きな変動が起きています。そこで問われているのは、「人間以後」の世界をいかに考えるか、というものです。「ポスト・ヒューマニティーズ」とも呼ばれるこの動向は、思弁的実在論、オブジェクト指向存在論、多元的実在論、加速主義、アクターネットワーク理論、新しい実在論など、狭い意味での「哲学」をはるかに越えた多様な領域に広がりつつあります。本書は、こうした動向の明快な見取り図を与え、自分の問題として考える手がかりを示すために気鋭の著者が書き下ろした渾身の1冊です。 本書で取り上げられるのは、2016年に『有限性の後で──偶然性の必然性についての試論』の日本語訳が出版されて話題になったカンタン・メイヤスー(1967年生まれ)、2017年に『四方対象──オブジェクト指向存在論入門』の日本語訳が刊行されたグレアム・ハーマン(1968年生まれ)、そして2018年に日本語版『なぜ世界は存在しないのか』(講談社選書メチエ)がベストセラーとなって広く名前を知られるようになったマルクス・ガブリエル(1980年生まれ)ら、最先端の哲学者たちです。 「人間以後」の世界を考えることとは、「人間が消滅したあとの世界」という、ますますリアリティを帯びつつある世界を考えることだけではありません。それは同時に「人間の思考が届かない場所」を考えることでもある、と著者は言います。それはもちろん矛盾していますが、「実在論」への注目は、そこに現在の人間が希求するものがあることを示唆しているでしょう。 それは、別の言葉で言えば、「実在論(realism)」とは「実存論(existentialism)」でもある、ということです。1987年生まれの著者は、「今」に生きることのリアリティを手放すことなく、哲学の問題とは「生きること」の問題にほかならないことを分かりやすく示しています。 新しい哲学のムーブメントをただの流行で終わらせないために。 未来のスタンダードが、ここにあります。 ■目次 プロローグ 「何をしたいわけでもないが、何もしたくないわけでもない」 第I章 偶然性に抵抗する──カンタン・メイヤスー 第II章 人間からオブジェクトへ──グレアム・ハーマン 第III章 普遍性を奪還する──チャールズ・テイラーとヒューバート・ドレイファス 第IV章 新しい実在論=現実主義──マルクス・ガブリエル エピローグ メランコリストの冒険 ■引用 「私の母と父の両親のそのまた両親のそのまた両親のそのまた……と私たちは生命の連鎖を無限に辿っていくことができる。だが、生命の連鎖全体を見渡しても、何のために生命の連鎖が開始され、どんな理由で継続されているかについては知る術がない。どのように生命が誕生したのかについての有力な科学的仮説は存在しても、何の目的でそのようなことが起こり、どのような動機に導かれて親から子へと生命を繋いでいるのかを私たちは理解できなのだ(多くの場合、その分からなさを私たちは「本能」という言葉でごまかしてしまう)。そんなことは分からなくてよいのだろうか。分からないほうがよいのだろうか。いずれにしても、「存在不安」から「生命の連鎖」への飛躍を理解することが、形而上学を理解するうえでは肝要なのである」(pp.13-14)

  • ラテンアメリカ五〇〇年|清水透

    ¥800

    ■著者 清水透 ■内容 ヨーロッパによる「発見」から約500年にわたるラテンアメリカの歴史を,独自の視点から鮮やかに描く講義録 ヨーロッパによる「発見」から約500年にわたるラテンアメリカの歴史を,独自の視点から鮮やかに描く講義録 ヨーロッパによる「発見」以来,約500年にわたるラテンアメリカの歴史は,私たちに何を問いかけるのか.征服,植民地化,独立闘争,アメリカの「裏庭化」……,さながら「近代」そのものを象徴する歴史過程の中で,人々はいかに生きてきたのか.メキシコを主なフィールドとし,長年にわたり「発見」される側に寄り添う視点から考察を重ねてきた著者が,既成の歴史観に根底的な問い直しを促す講義録。 ■目次 はじめに 歴史は何のため? 誰のため? Ⅰ 第1話 インディオ世界との出逢い 第2話 「ラテンアメリカ」、そして三つの「場」 第3話 「自然空間」としての「新大陸」 第4話 「野蛮」の捏造と「野蛮」への恐怖 第5話 植民地の秩序形成 第6話 精神的征服 第7話 抵抗の二つのかたち 第8話 もうひとつの抵抗のかたち 第9話 「近代」の実験場アメリカ大陸 Ⅱ 第10話 独立と白色国民国家構想 第11話 野蛮の清算、そして白色化 第12話 近代化のなかの先住民社会 第13話 白い資本と村 第14話 軍事独裁と裏庭化 第15話 メキシコ革命と自分探し 第16話 大弾圧の時代から民主化へ 第17話 液状化の今 おわりに 五〇〇年の歴史に何をみるか ■引用 「これまでの十七話をつうじて僕は、「発見」以来現代にいたるラテンアメリカ五〇〇年の歴史を、僕なりの関心にそってまとめてみました。「発見」を起点として、植民地化の過程で見えてきた問題のひとつは、征服国、征服者、植民者にとって、「新大陸」とはまず「幻想領域」であり、それを自己の領域として確保し自由に活用できる場として認識されていたことでした。そのもとで、植民地という空間もそこに住む人々も、「文明」が必要する限りにおいて徹底的に利用され、必要がなくなれば放置される空間であり、人間も空間も「文明」にとっての「自然」の一部でありました。アメリカ大陸はこうした「文明」による「他者」支配の格好の実験の場であり、その実験の成果がその後欧米諸国によって生かされてゆくことも、すでに述べたとおりです」(p.317)

  • ハマータウンの野郎ども|ポール・ウィリス

    ¥900

    ■著者 ポール・ウィリス ■内容 イギリス中等学校 就職組 の闊達でしたたかな反抗ぶりに根底的な批判を読みとり、教育の社会秩序再生産機能を徹底分析する。 【解説: 乾彰夫 】 イギリスの中等学校を卒業し、すぐに就職する労働階級の生徒のなかで、「荒れている」「落ちこぼれ」の少年たち=『野郎ども』。彼らのいだく学校・職業観はいかなるものか?学校はどのような進路指導をしているのか?彼らの形づくる反学校の文化―自律性と創造性の点で、たてまえの文化とはっきり一線を画している独自の文化―を生活誌的な記述によって詳細にたどり、現実を鋭く見抜く洞察力をもちながらも、労働階級の文化が既存の社会体制を再生産してしまう逆説的な仕組みに光をあてる。学校教育と労働が複雑に絡み合う結び目を解きほぐす、先駆的な文化批評の試み。 ■目次 序章 「落ちこぼれ」の文化 第1章 対抗文化の諸相 第2章 対抗文化の重層構造 第3章 教室から工場へ 第4章 洞察の光 第5章 制約の影 第6章 イデオロギーの役割 第7章 文化と再生産の理論のために 第8章 月曜の朝の憂鬱と希望 ■引用 「制度に順応すれば、ひとりひとりは得るところがあるかもしれない。だが階級にとっては、それはなにものをももたらさない。公への順応は、自律のあらゆる可能性を放棄させられる見返りにただ「無階級」という虚偽意識を与えられるだけに終わる。努力する者はすべてその努力に応じて報いられるーーこの社会ではそういうことが可能なのだと学校は教え、そう信じこむ生徒も出てくる。だが反学校文化は、それでどういうことになるかを、制度の番人以上によく「知りぬいている」。仮借のない能力競争によって多数者から特権的な少数者が選別されるだけなのだ。<野郎ども>の文化には、そして一般に労働階級の文化には、個人主義というこの社会の支配的なイデオロギーの本質を衝こうとする契機が確実に存在する。それは、ある階級に帰属するというそのこと自体のうちに、それに伴う一定の現実や可能性や結末や、そして幻想までも引き受けるということが含まれている事実を明るみに出す。階級を構成する個々人が公私の生活場面で、個人主義的に、または競争的に行動しようともその事実に変わりはない。反学校の文化は、とりわけ学校で機能する個人主義イデオロギーの虚偽性をつきとめているのである」(pp.312-313)

  • 民主主義を直感するために|國分功一郎

    ¥650

    ■著者 國分功一郎 ■内容 民主主義の危機にいまなすべきこと 「何かおかしい」という直感から、政治へのコミットメントははじまる。パリの街で出会ったデモ、小平市都市計画道路反対の住民運動、辺野古の基地建設反対運動……哲学研究者が、さまざまな政治の現場を歩き、対話し、考えた思索の軌跡。民主主義を直感し、一歩踏み出すための、アクチュアルな評論集。 ――「政治的な問題を考える時、最初にある素直な直感はとても大切である。人は何ごとについても直感を得るわけではない。したがって、たとえ事情に通じていなくても、『これは何かおかしい』という感覚が得られたならば、それだけで貴重である。そこからは『なぜこうなっているのか?』という問いかけが生じ得るからだ」(本文より) ■目次 まえがき──民主主義を直感するために I 部 デモについて 亡命はなぜ難しいのか? 党内運営の諸問題 いまメディアに求めるもの 権力のダイエット どうして政治について考えることが必要なのか? II 部 知性の最高状態 生存の外部──嗜好品と豊かさ インフォ・プア・フード/インフォ・リッチ・フード これからの日本を生き延びるためのブックガイド III 部 民主主義にはバグがある(山崎亮氏と対談) 変革の可能性としての市民政治(村上稔氏と対談) 教員は働きたいのであって、働くフリをしたいのではない(白井聡氏と対談) IV 部 辺野古を直感するために ■引用 「デモとは何か。それは、もはや暴力に訴えかけなければ統制できないほどの群衆が街中に出現することである。その出現そのものが「いつまでも従っていると思うなよ」というメッセージである。だから、デモに参加する人が高い意識を持っている必要などない。ホットドッグやサンドイッチを食べながら、お喋りしながら、単に歩けばいい。民主主義をきちんと機能させるとかそんなことも考えなくていい。お祭り騒ぎでいい。友達に誘われたからでいい。そうやってなんとなく集まって人が歩いているのがデモである」(p.19)

  • 背水の陣|赤瀬川原平

    ¥700

    SOLD OUT

    ■著者 赤瀬川原平 ■内容 天才、赤瀬川原平がついに「環境問題」を語る!? ニッポン政府はいまこそ中古品を大切にする「中古省」を設立すべきだ! となると誰が中古大臣になる? カネのファシズムを超えろ! 情報社会の迷信から脱出せよ! 脳みその独裁から開放されよ、眠る幸せを考え直そう、デジタルはすべてを「仕事」にしちゃう……。快刀乱麻の切り口で、いまの日本の抱える病巣を飄々とえぐり出し、~トマソン~~中古カメラ~~前衛芸術~~日本美術~~縄文建築~などなど赤瀬川ワールドで環境問題の「肝」をえぐり出す。ファンはもとより現代人必読の書! ■目次 中古省とはなんだろう パリの古物 ゴミの増長 犬のウンとのつきあい 長崎の路面電車 手抜きウイルスを考える 自分と環境はどこが違うのか Uターンの兆し ゴミの原産地を探る 家具と削るとよくなる〔ほか〕 ■引用 「趣味に手抜きはない。 趣味で切手を集めたり、カメラを集めたり、蝶々を集めたり、プラモデルを作ったりということは、もともとやる必要のないことで、何の利潤も上がらないのにやっていることだから、手抜きウイルスは侵入のしようがない。 すべてが科学的考えに占領された世の中で、趣味というのはある種の治外法権を獲得している。あんなものは何にもならないということで無視されている。それが何故抹殺されないかというと、趣味はときどき人間にウルオイを与えるらしいという報告もあり、この世に存在を黙認しているのだ。 つまり趣味というのはいまの世を支配する科学的考えからはいちばん離れたおこないだけど、その科学的支配からの無干渉の地位を獲得している」(p.59)

  • FOLK ART|Shoya Yoshida

    ¥1,800

    ■著者 Shoya Yoshida translated by P. Murray & Don Kenny ■内容 HOIKUSHA COLOR BOOKSの英語版です。 「民藝のポケットミュージアム」を目指した一冊で、民芸品の写真が多数収録されています。

  • 恐怖の哲学|戸田山和久

    ¥600

    ■著者 戸田山和久 ■内容 恐怖は知性だ! 前代未聞の哲学入門 なぜわれわれはかくも多彩なものを恐れるのか? ときに恐怖と笑いが同居するのはなぜか? そもそもなぜわれわれは恐れるのか?――人間存在のフクザツさを読み解くのに格好の素材がホラーだ。おなじみのホラー映画を鮮やかに分析し、感情の哲学から心理学、脳科学まで多様な知を縦横無尽に駆使、キョーフの正体に迫る。 ■目次 I 恐怖ってそもそも何なのさ? 第1章 恐怖の原型としての「アラコワイキャー体験」 第2章 アラコワイキャーのどれが重要なのか?――「部分の問題」を考える 第3章 これが恐怖のモデルだ!――身体化された評価理論 II ホラーをめぐる3つの「なぜ?」 第4章 まずは「ホラー」を定義しちゃおう 第5章 なぜわれわれはかくも多彩なものを怖がることができるのか? 第6章 なぜわれわれは存在しないとわかっているものを怖がることができるのか? 第7章 なぜわれわれはホラーを楽しめるのか? III 恐怖の「感じ」って何だろう?――ゾンビといっしょに考える 第8章 哲学的ゾンビをいかに退治するか? 第9章 「意識のハードプロブレム」をいかに解くか? ■引用 「恐怖は、怖さ特有の「怖い感じ」をもっている。この怖い感じゆえに、恐怖が娯楽になる。それがホラーだ。恐怖を感じる生きものはいろいろいるだろうが、恐怖を楽しむことができるというのは、きわめて人間的な事実じゃないだろうか。なぜ、どのようにして、人は恐怖を楽しめるのだろうか。そして、その「楽しみ」の正体はいったい何だろう。ホラーの何を楽しんでいるのか。ホラーを楽しむためにはどんな能力が必要なのだろうか。 そしてホラーはフィクションだ。怖いものが出てくるが、それって画面の中だけのことでしょ。なんで作りごとだとわかっているのに、吐き気がするほど怖かったんだろう」(p.17)

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