探す、参考文献

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  • "参考文献"Tシャツ(白)

    ¥2,500

    『探す、参考文献』オリジナルTシャツ(白)。 四角形に構成した文字を左胸に配置。 力強くもあり、指でなぞりたくなるような繊細な質感をシルクスクリーンプリントで落とし込んでいます。 字:Marika Tsuji ■ サイズ展開(S・M・L・XL) S:身丈65cm/身幅49cm/肩幅42cm/袖丈19cm M:身丈69cm/身幅52cm/肩幅46cm/袖丈20cm L:身丈73cm/身幅55cm/肩幅50cm/袖丈22cm XL:身丈77cm/身幅58cm/肩幅54cm/袖丈24cm ■ 素材・生地 オンス:5.6オンス 素材:綿100% セミコーマ糸 ■ 縫製・プリント ボディ: United Athle(5001-01) 縫製:ダブルステッチ仕様(首回り)、丸胴(ボディ) プリント:シルクスクリーンプリント ※ボディのサイズやプリントに関する多少の誤差、生地のヨレや糸のほつれ等がある場合がございます。予めご了承ください。 ーーー ■『探す、参考文献』について 『探す、参考文献』は参考文献の中から次に読む本を決めるという読書スタイルを提示するメディアです。 https://linktr.ee/sankobunken

  • "参考文献"Tシャツ(黒)

    ¥2,500

    『探す、参考文献』オリジナルTシャツ(白)。 四角形に構成した文字を左胸に配置。 力強くもあり、指でなぞりたくなるような繊細な質感をシルクスクリーンプリントで落とし込んでいます。 字:Marika Tsuji ■ サイズ展開(S・M・L・XL) S:身丈65cm/身幅49cm/肩幅42cm/袖丈19cm M:身丈69cm/身幅52cm/肩幅46cm/袖丈20cm L:身丈73cm/身幅55cm/肩幅50cm/袖丈22cm XL:身丈77cm/身幅58cm/肩幅54cm/袖丈24cm ■カラー 黒 ■ 素材・生地 オンス:5.6オンス 素材:綿100% セミコーマ糸 ■ 縫製・プリント ボディ: United Athle(5001-01) 縫製:ダブルステッチ仕様(首回り)、丸胴(ボディ) プリント:シルクスクリーンプリント ※ボディのサイズやプリントに関する多少の誤差、生地のヨレや糸のほつれ等がある場合がございます。予めご了承ください。 ーーー ■『探す、参考文献』について 『探す、参考文献』は参考文献の中から次に読む本を決めるという読書スタイルを提示するメディアです。 https://linktr.ee/sankobunken

  • "参考文献"巾着

    ¥700

    文房具や充電コードなど、散らかりがちな小物をまとめるのにぴったりなサイズの巾着です。 文庫本がちょうど収まる大きさ。 字:Marika Tsuji サイズ:約16cm(横)×20cm(縦) プリント:シルクスクリーン ※プリントに関する多少の誤差、生地のヨレや糸のほつれ等がある場合がございます。予めご了承ください。 ■『探す、参考文献』について 『探す、参考文献』は参考文献の中から次に読む本を決めるという読書スタイルを提示するメディアです。 https://linktr.ee/sankobunken

  • Ambient for Reading vol.0

    ¥1,500

    「探す、参考文献」オンラインショップが最初に取り扱う商品は、カセットテープです。 このテープには、"Ambient for Reading"と題した読書のための環境音楽が入っています。 「プレーヤーにつっこんで、再生ボタンを押したら読書時間が始まります」 福岡県糸島市の本屋さん〈All Books Considered〉からカセットテープ限定でのリリースです。 実験的な試みのため数量は少なめです。気になる方はお早めにどうぞ。 以下、レーベルより。 ーーーーー 読書のための環境音楽。カセットで。 『Ambient for Reading vol.0』 2025/6/18リリース こちらから試聴いただけます:https://soundcloud.com/all-books-considered?utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing Artist アーティスト:furuta / arco Format フォーマット:カセットテープ Rabel レーベル:All Books Considered No. 型番:ABCT-0001 Price 価格:¥1,500(税込) 【Track List】 A:furuta - "Fragments" B:arco - "33.582893, 130.302600; 202504091845" --- 片面が約30分ずつとなっています。 プレーヤーにつっこんで、再生ボタンを押したら読書時間が始まります。 サブスクで流してもいいんですが、僕はスマホを手に取った瞬間インスタやら開いてしまって、先ほどまでの読む気持ちはどこへやらというのが日常茶飯事。 せっかく読むなら没入したいということで、カセットテープ限定のリリースになりました。 Ambient for Readingというアイデアとネーミングは、A面の曲を作ってくださったfurutaさんによるもの。 普段の読書でもシーケンサーやシンセサイザーを使って、自分自身のための音環境を作り出していたらしく、ABCでも試しに演奏してもらったことがありました。 するとめちゃくちゃ読めて作業も進んで、ええなぁとなって、リリースまではとんとん拍子でした。 B面を担当してくださっていたarcoさんはフィールドレコーダー。 以前は「人が本を読む音」を聞ける展示をされていて、僕が本を読むルーティンの一部始終を耳につけたマイクで録ってもらう、ということもありました。 とはいえ今回は、"音の向こう側にあるもの"を想像させられるような作風とはほとんど正反対であり、「読書への没入」というコンセプトに向けて綿密に制作を進めました。 と、これから皆さんにはこれを聞いて読書してもらうということなので、あんまり多くは語りません。 実験的な試みゆえ、あまり数も作っておりません。ぜひお早めに。

  • 農民芸術概論|宮沢賢治

    ¥1,300

    ■著者 宮沢賢治 ■内容 われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」 ――新たな時代を生きるすべての人に捧げる、宮沢賢治至高の芸術詩編 土に触れる自らの手と宇宙の胎動が直結する壮大なスケールで描かれた宮沢賢治による至高の芸術論「農民芸術概論綱要」。本書では本論に加え、「農民芸術」の名を冠する他二編を収録。また、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」で知られる通称「雨ニモマケズ手帖」に収められた詩編や、賢治の最晩年、病床に伏しながら書かれたと言われる「疾中」を採録。そして生前未発表の詩作集「詩ノート」より撰集した数編のほか、学生に向けた鼓舞激励のメッセージ「生徒諸君に寄せる」を収めた。計約70詩編採録。装画は奄美大島在住の人気絵本作家、ミロコマチコ。 ■目次 「詩ノート」より 農民芸術概論 「雨ニモマケズ手帖」より 疾中 ■抜粋 農民芸術の本質 ……何がわれらの芸術の心臓をなすものであるか…… もとより農民芸術も美を本質とするであらう われらは新たな美を創る 美学は絶えず移動する 「美」の語さへ滅するまでに それは果なく拡がるであらう 岐路と邪路とをわれらは警めねばならぬ 農民芸術とは宇宙感情の 地人 個性と通ずる具体的なる表現である そは直観と情緒との内経験を素材としたる無意識或は有意の創造である そは常に実生活を肯定しこれを一層深化し高くせんとする そは人生と自然とを不断の芸術写真とし尽くることなき詩歌とし 巨大な演劇舞踊として観照享受することを教へる そは人々の精神を交通せしめ その感情を社会化し遂に一切を究竟地にまで導かんとする かくてわれらの芸術は新興文化の基礎である(pp.46-47)

  • 森は考える 人間的なるものを超えた人類学|エドゥアルド・コーン

    ¥1,700

    ■著者 エドゥアルド・コーン 奥野克巳, 近藤宏監訳 近藤祉秋, 二文字屋脩共訳 ■内容 中沢新一氏推薦! 自分の属する民族や共同体の外から人間を理解しようとしてきた人類学は、いまや人間性の外から人間について思考する学問へと、大きな転回をとげようとしている。森は考える。植物が考え、動物が考えている。それらの異なる思考に包まれながら、人間も自分のやり方で考えている。人類学と哲学はいま限りなく近い場所に立っている。 南米エクアドルのアマゾン河流域に住むルナ人にとっては、森は考え、イヌは夢を見る。彼らがそう考えているというのではなくて、そうしたものでしかありえない世界を彼らは生きている。「森が考える」とき、人間と動物、人間と世界、生者と死者は新たな関係を結ぶ。 発表と同時に欧米の人類学会でセンセーションを巻き起こしグレゴリー・ベイトソン賞を受賞した注目のエスノグラフィー、ついに翻訳なる。 人類学、哲学、文学、言語学、環境学、生態学、生命論などの諸領域を縦横に接続し、インゴルド、ヴィヴェイロス・デ・カストロを凌ぐ、来たるべき知の衝撃! ■目次 序 ルナ・プーマ 第一章 開かれた全体 第二章 生ある思考 第三章 魂=盲 第四章 種=横断的ピジン 第五章 形式の労なき効力 第六章 生ある未来(と軽くなった死者のはかり知れない重さ) エピローグ 超える ■抜粋 『森は考える』は根本的には、思考についての書である。ヴィヴェイロス・デ・カストロを引用すれば、人類学を「思考の恒久的な脱植民地化」(Viveiros de Castro 2009:4)のための実践にしようという呼びかけなのである。要点は、私たちは関係性について考えるある特定のやり方によって植民地化されているということにある。私たちはもっぱら、人間の言語を構造化する連合の形式についての想定を通じて、諸々の自己と諸々の思考が連合を形成する仕方を想像しているだけである。そのために、たいてい意識されることなく、このような仮説は非人間に投影される。そのことに気づかずに、私たちは自らの特性を非人間に与え、またさらにこのことをこじらせるかのように、非人間に対して、自らの矯正された鏡像をさし出すことを、自己陶酔するように求めるのである。 そこで、私たちはいかに森とともに考えるべきなのだろうか。非人間的世界から生じた非人間的世界の中にある思考が、私たちの思考を解放できるようにするには、私たちはいかにすべきなのだろうか。森は考えるのに良い素材である。なぜなら、森はそれ自体で思考するからである。森は考える。(pp.42-43)

  • 小笠原鳥類詩集|小笠原鳥類

    ¥900

    ■著者 小笠原鳥類 ■内容 言語=動物が跳梁する! 熟成・魚礁・魚醬、数年間放置され、孔雀も生きていた生きていた、ダイビング攪拌して動く見える見える、おかしい、華麗な死なない。攪拌しながら中を動ける深海、腐敗水族館・腐敗水族館、ひっひっ、並んだ並んだ、あえかな、くさっていて、おかしい。おかしい―― (「腐敗水族館」) 「海底の泥を蹴立てて白色のまた紅色の馬となって 一瞬われわれの目の前を横切ることがあるから油断はならない」(岡井隆)。 反抒情の極北を指す、ことばの未知の光景へようこそ。『素晴らしい海岸生物の観察』で圧倒的な驚きを開示した小笠原世界を一望する。 解説=入沢康夫、野村喜和夫、田野倉康一、榎本櫻湖、小林銅蟲 ■抜粋 詩は、時間が経過すると、時代の言語が変化していき、書いた人やその知人が亡くなっていき、関連する多くの情報が忘れられ消えていくので、徐々に不気味な闇になっていくだろう。不気味な強い力を持つ古典の詩歌と比べると、生きている詩人による新しい詩は不利である。でも、なんとかして、古典に負けない不気味なわけのわからない詩を濃厚に書かなければならないのである。そうでなければ万葉集を読んでいればよい。(p.129)

  • 脱成長|セルジュ・ラトゥーシュ

    ¥700

    ■著者 セルジュ・ラトゥーシュ 中野佳裕訳 ■内容 21世紀にフランスから世界へと普及した脱成長運動。本書は最新の議論を踏まえながら、その歴史的背景、理論的射程、課題を解説。 『人新世の「資本論」』の斎藤幸平氏推薦! 「本書は、〈持続可能な成長〉の欺瞞を暴くラトゥーシュ脱成長論の集大成である。」 21世紀にフランスから世界へと普及した脱成長運動。本書は最新の議論を踏まえながら、その歴史的背景、理論的射程、課題を解説。 「脱成長という語は、概念ではない。また、経済成長の対義語でもない。脱成長は何よりも論争的な政治的スローガンである。その目的は、我々に省察を促して限度の感覚を再発見させることにある。特に留意すべきは、脱成長は景気後退やマイナス成長を意図していないという点だ」(「序章」より) 21世紀初頭に提唱された脱成長理論は、消費社会のグローバル化がもたらす破局的な未来を回避すべく、真に持続可能な社会の構想を目指してきた。 本書は、脱成長論の歴史や論争に触れながら、脱成長の目的、消費社会から抜け出す理由、脱成長社会への移行などを提示し、この20年でヨーロッパ市民社会の中心に起きた議論を分かりやすく解説する。 経済成長なき「節度ある豊かな社会」とは? セルジュ・ラトゥーシュ脱成長論の集大成。 ■目次 序章 起源と意味 1 脱成長についての短い歴史 2 脱成長の意味 3 脱成長プロジェクトの二つの源流 4 翻訳の難しさ――脱成長はラテン語圏特有の表現か? 5 追記 第一章 なぜ消費社会から抜け出さなければならないのか? 1 経済成長の二つの欺瞞 2 経済成長と富の指標としてのGDPは幻想だ 3 持続可能な開発の罠 4 アブスルディスタン――経済成長は持続できない 5 物質的な豊かさの裏切りと消費社会の全体主義 第二章 脱成長の目的 1 具体的なユートピアとしての脱成長――八つの再生プログラムの好循環 2 幸せを問う――節度ある豊かな社会へ 3 国家と脱成長――メタ政治プロジェクト 4 脱成長は右派なのか、それとも左派なのか? 5 南側諸国にとっての課題 第三章 誤解と論争 1 脱成長は、マイナス成長や緊縮財政のことなのか? 2 脱成長は文明の後退か――電気のない時代に戻るのか? 3 脱成長と人口問題 4 脱成長と雇用――失業問題をどう考えるか? 第四章 脱成長社会への移行を成功させる 1 経済から抜け出すために、想像力を脱植民地化し、我々の考え方を逆転させよう 2 再ローカリゼーション 3 破局から学ぶ 4 脱成長の先駆者たち 終章 世界を再魔術化する 訳者あとがき 参考文献 ■引用 「社会の価値の変革の視座から言えば、重要なのは、より多く稼ぐためにより少なく働くことではない。また、より少なく働いてみんなが働けるようになることでもないーーこれは失業問題解決のための脱成長の対案の一つではあるが。そうではなく、より少なく働いてより良く生活することが大切である。つまり、生活の意味が、雇用者や上司、もっと悪い状況ではアルゴリズムに依存する終日うんざりする活動に還元されないということを再発見することが大切なのだ。しかし、この労働からの解放は思っているほど容易ではない。なぜなら多くの勤労者は消費中毒になっているだけでなく、仕事中毒にもなっているからだ! 人々は働くことをやめたとき、茫然自失となる。したがって、この病理を治癒するために概念の脱植民地化が必要となるだろう」(p.67) 「脱成長社会は一個のオルタナティブではなく、支配的な生産力至上主義に代る様々なオルタナティブの母胎なので、根本的に多元的だ。なぜなら脱成長社会は文化の多様性へと社会空間を再び開くからだ。脱成長社会は、西洋中心主義的特徴をもつ普遍主義に傾倒するのではなく、多元世界[訳注ー複数の文化世界が共存する社会]ーー諸文化の民主主義ーーを推進する。したがって、節度ある豊かな社会への歩みは、最大限多様な政治機構をあらかじめ念頭に置いて構想することができる」(p.74)

  • モノの意味 大切な物の心理学|M・チクセントミハイ

    ¥2,700

    ■著者 M・チクセントミハイ E・ロックバーグ・ハルトン 市川孝一訳 川浦康至訳 ■内容 こころを抜きに人を語れないのと同じく、物を抜きには人間とその歴史を語ることはできない。仕事の道具・子どもからのプレゼント・幼い日の宝物。物は人の喜怒哀楽を帯び、人格と歴史を形作る。本書は、人間存在と物(object)の関わりを、広範なフィールドワークに基づき解説する、社会心理学の古典である。 ■目次 はじめに 第一部 第1章 人間と物 第2章 物は何のためにあるか 第二部 第3章 家の中でもっとも大切にしている物 第4章 物との関係と自己発達 第5章 シンボル環境としての家庭 第6章 幸福な家庭の特徴 第三部 第7章 人と物との交流 第8章 家族生活の記号 第9章 意味と生存 付録 引用文献 ■抜粋 涵養には、”to tend”という動詞の二種類の意味が含まれている。つまり、一つは面倒をみたり世話をするといった意味(例「彼女は毎日、植物の世話をしている」である。換言すれば、”to attend to”(世話をする)である。もう一つは、ある方向ないし傾向に進み方向づけられる(例「彼は正しいやり方を見つけようとしている」)という意味、すなわち、ある目的を「意図する」”to intend”ことである。実際、涵養ーーある物や生活習慣を、世話や訓練、探求によって改善し、発展させ、向上させ、それが結果としてあらわれることーーは、《文化》ということばの本来の意味にもっとも近い。もっとも、レヴィ・ストロースの構造主義、デヴィッド・シュナイダーの認知人類学、ウンベルト・エーコの「記号論」に代表される現代の文化理論は、むしろ静的な「象徴体系」アプローチに組し、こうした側面を除外する。これらの現代理論によれば、文化の本質はそれが現実の生身の生活ではなく、概念的信念の「理論」システムであるという点にある。これらの理論は、意味とか目的を持たない全くばらばらの機械的なシステムである自然と、あらゆる意味の認識の源である文化、という徹底した二分法を強調する。それに対し、われわれは自然も文化も一つの連続体上にあると考える。つまり文化や涵養は自然の完成した姿なのである。ある人が植物の面倒をみる習慣を身につけたとすれば、それは植物と人間という二つの自然が交流によって高められたと考えられる。したがって、物の意味は、相互作用という行為と、その行為がめざす方向や目的を通して作られていくものである。それが、つまり物理的成長であり、心理的成長である。 (p.219)

  • 未来派|多木浩二

    ¥2,900

    ■著者 多木浩二 ■内容 なぜ百年後を羨望するか? 私たちは、なぜ未来に憧れ、そして失敗するのか。 20世紀、そして21世紀における文化・政治・テクノロジー・広告といったさまざまな人間活動の萌芽であった芸術・社会運動「未来派」。 その「未来派」の全容に、宣言・運動・詩法・建築・ネットワーク・ダイナミズム・音楽・ファシズム・起源という9つの切り口で迫り、現代における「未来観」の再考をはかる。 哲学者・美術批評家の多木浩二がイタリアで渉猟した膨大な書物や資料をもとに書いた渾身の遺作。 【本書の特色】 1.芸術・社会変革運動「未来派」について書かれたモノグラフ。 2.「未来派」にかかわる絵画・彫刻・建築などの図版約120点を収載。 3.「未来派」の数ある宣言文の中からとくに重要な11篇をイタリア語とフランス語から翻訳し収録。 第1章 未来派という現象  1 始動――『ポエジア』から『フィガロ』へ  2 運動――すべては動く、すべては走る、すべては変わる  3 詩法――人間の言葉を変える  4 建築――あたらしい都市  5 宣言――羽のついた「ことば」が世界を飛びまわる  6 ダイナミズム――未来派がもたらす概念  7 音楽――騒音が世界を変える  8 ファシズム――全体主義の出発点  9 起源――マリネッティの感受性と詩的思考 第2章 未来派ギャラリー 第3章 機械・ファシズム、そして人間 いまを生きる人間の義務/森鷗外と未来派/社会の変革を望んだ芸術運動/羨望される人間になりそこねた私たち/システムと統治権力が日常を覆い尽くす/「未来」の宿命の端緒をひらいた未来派/未来への待機/無力感が未来派というかたちとなってあらわれる/「戦争こそ世界の唯一の健康法(衛生法)だ」/芸術の宿命/未来派の悲惨さ/人間の思想は機械からは生まれない/現在という幸福は未来を羨望しない/未来派を媒介に全体主義を考える/日本の破局の水脈/科学と芸術と言葉を繋ぎ合わせる 付録 未来派宣言の数々  1 未来派創立宣言  2 未来派画家宣言  3 未来派絵画技法宣言  4 未来派音楽家宣言  5 未来派彫刻技法宣言  6 騒音芸術  7 シンタックスの破壊 脈絡なき想像力 自由になった言葉  8 音、騒音、そして匂いの絵画  9 未来派建築宣言  10 全世界の未来派的再建  11 未来派的映画 あとがきにかえて 多木陽介 ■引用 「どうして彼らはこれほど宣言しつづけたのか、ひとつは画家だけでもなく、詩人だけでもない、あらゆるジャンルの芸術家が共鳴していたから、みずからの領域での応答を表明しなければならなかったという事情もあるだろう。単一の理論はなかった。しかも未来派はさまざまな哲学や科学の影響を受けていた。時代の理論的認識と作品のあいだにはどうしてもズレがあった。宣言はこのギャップを埋めたいという衝動から生じていたのであった。しかし宣言すれば宣言するほど、さらに宣言する必要が生じてくる。彼らは困難な課題を抱え込んでいたということもあろう」(p.39) 「歴史的にみて、芸術の世界では「われわれは宣言する」とか、「われわれは闘う」とかと書いている文章はめったにお目にかからない。このスタイルは、綱領を掲げる政治文書のスタイルである。これは伝統が強く、遅れたイタリアのブルジョワ画家たちを攻撃する意図を示している。イタリアのナショナリズムの勃興と、芸術の革新とがつながったのもそうした文化全体と未来派との関係のせいである。われわれはピカソやブラックの探求が、先にはじまっていたことを知っているが、それは静かに進行していた。だが未来派は騒々しい。それもそのはず、それはたんに造形の問題ではなく、イタリアを巻き込んだ歴史の大波の、白く砕ける波頭であったのである。それはやがてファシズムの大波と合流する」(pp.39-40)

  • FOLK ART|Shoya Yoshida

    ¥1,800

    ■著者 Shoya Yoshida translated by P. Murray & Don Kenny ■内容 HOIKUSHA COLOR BOOKSの英語版です。 「民藝のポケットミュージアム」を目指した一冊で、民芸品の写真が多数収録されています。

  • 交わらないリズム 出会いとすれ違いの現象学|村上靖彦

    ¥1,000

    ■著者 村上靖彦 ■内容 現象学者がケアの現場で聞いた人々の声と哲学の問いとの交差点――。 看取りに「だんだん」向かう患者の衰弱、無目的に存在が肯定される大阪・西成の子どもたちの居場所、芥川龍之介「藪の中」に描き出される身体の余白、ピアノを演奏することを通して周りとリズムを合わせられるようになる統合失調症の患者、「まだあったかい」母親の遺体に触れる3人の娘。 長年、医療・福祉の現場で人の語りに耳を傾け続けてきた現象学者が人間のうつろいゆく生を素描する、鮮やかな生のポリリズム。 ■目次 プレリュード――リズムとしての生 第Ⅰ部 ポリリズムとしての人間 第1章 中井久夫と生活のポリリズム 1 リズム一元論かつ多元論 2 リズムの場 3 運と偶然 第2章 木村敏と音楽――対人のポリリズム 1 「音の河」とからっぽの「心の中」 2 アンテ・フェストゥムからポリリズムへ 3 あいだ――深層のポリリズムから表層のポリリズムへ 第3章 居場所とリズムのゆるみ 1 居場所と無為 2 居場所のリズム 3 居場所と内包的な空間構造 第Ⅱ部 身体の余白と出会いのタイミング 第4章 ポリリズムを生む身体の余白――芥川龍之介「藪の中」 1 状況の穴とナラティブの錯綜 2 「藪の中」前半、〈藪の外〉の分析 3 後半〈藪の中〉の殺人現場の分析 第5章 リズムが組みかわるタイミングについて――ある精神科病棟でのバンド・セッション 1 移行対象とポリリズム 2 ある精神疾患患者とピアノ 3 ポリリズム、タイミングと対人関係の再編成 第6章 変化の触媒としての支援者 1 予後告知と状況の変化の触媒としての支援者 2 変化のタイミングと変化の支点 3 変化の触媒 第Ⅲ部 メロディーについて 第7章『うたのはじまり』 1 子守唄の始まり 2 声 第8章 歌によって人とつながる――ルソー、メロディーとしての人間 1 ラモーとペルゴレージ 2 歌によって人はつながる 3 模倣――人間の誕生 4 〈生〉の次元としてのメロディー 第9章 独りになるための歌――ジャン・ジュネ 1 歌とは何か 2 歌の条件 3 歌――二人になることで独りになる技術 第Ⅳ部 ポリリズムの哲学 第10章 現象学をベルクソン化する――現象学的な質的研究(PQR)の方法 1 現象学的な質的研究(PQR)とリズム 2 イマージュと現象 3 個別事例によってたつ真理――触発と潜在性の地平 第11章 カオスからリズムが生まれる――マルディネとリズムの存在論 1カオスに降りる 2 形を作る 3 形の産出の基点となる「そこ」/出来事の場としての「そこ」 コーダ あとがき――本書が論じなかったもの 初出一覧 参考文献 索引 ■抜粋 子どものころから音楽が好きだったためか、私は音楽から事象を考える癖がある。哲学研究の訓練を受け、医療福祉現場の質的研究を行うようになったいまでも、気がつくと音楽のメタファーを用いて考えていることが多い。 しかし音楽は本当に単なるメタファーなのだろうか。リズムやメロディー、ハモるかハモらないか、タイミングが合うか合わないか、(出番で入りそこねて)落ちる、息がもたない、抑揚、歌う、精緻さ、といった楽器を練習していたときに意識していたことは、もしかすると音楽を奏でることだけでなく人間の経験の骨組みを表しているのではないだろうか。そもそも人間の経験は音楽的に組み立てられているのではないか、だからこそあらゆる文化は音楽を生み出したのではないか。(p.9)

  • スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア|高橋健太郎

    ¥3,000

    ■著者 高橋健太郎 ■内容 なぜ70年代のレコードは音がいいのか。 サウンド・プロダクションの重要性が増した現在でも、DAW上で参照されているのは、 60~70年代の機材を使ったエンジニアリング・テクニックであることが多い。 本書に取り上げたインディペンデント・スタジオで起った出来事がいまだ影響を与えているのだ。 『ステレオサウンド』での人気連載、待望の書籍化! 音楽ジャンルさえ生んでしまった、インディペンデント・スタジオの機材、エンジニアなどに注目し、 「あのサウンド」の生まれた背景、手法に迫る。 プロエンジニアでもある音楽評論家、高橋健太郎が、 名盤のサウンドの秘密を解説した、 オーディオファンも必携の1冊。 エンジニアの音、スタジオの音。 レコードは共同作業による総合芸術である。 ■目次 Track01 ベアズヴィル・スタジオ ギヴ・イット・アップ/ボニー・レイット ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン/トッド・ラングレン カフーツ/ザ・バンド ボビー・チャールズ/ボビー・チャールズ ポール・バターフィールズ・ベターデイズ/ポール・バターフィールズ・ベターデイズ ムーンドッグ・マチネー/ザ・バンド カフーツ/ザ・バンド ウッドストック・アルバム/マディ・ウォーターズ ザ・バーン/佐野元春 Track02 レーンズ・モバイル・スタジオ ウー・ラ・ラ/フェイセズ ザ・フー・バイ・ナンバーズ/ザ・フー フィジカル・グラフィティ/レッド・ツェッペリン ワン・フォー・ザ・ロード/ロニー・レインズ・スリム・チャンス ボンゴス・オーヴァー・バルハム/チリ・ウィリ&レッド・ホット・ペッパーズ Track03 マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ ゼア・ゴーズ・ライミン・サイモン(ひとりごと)/ポール・サイモン 3614ジャクソン・ハイウェイ/シェール シュート・アウト・ザ・ファンタジー・ファクトリー/トラフィック アトランティック・クロッシング/ロッド・スチュワート スターティング・オール・オーヴァー・アゲイン/メル&ティム アナザー・サイクル/ジミー・クリフ Track04 シグマ・サウンド・スタジオ フィラデルフィア・ルーツ/V.A. ザ・スタイリスティックス/ザ・スタイリスティックス ラヴ・イズ・ザ・メッセージ/MFSB ウェア・ウィル・ユー・ゴー・ウェン・ザ・パーティ・イズ・オーヴァー/アーチー・ベル&ザ・ドレルズ マクファデン&ホワイトヘッド/マクファデン&ホワイトヘッド Track05 ストロベリー・スタジオ ストロベリー・バブルガム/V.A. シート・ミュージック/10cc オリジナル・サウンドトラック/10cc びっくり電話/10cc アンノウン・プレジャーズ/ジョイ・ディヴィジョン マクギア/マイク・マクギア Track06 コニーズ・スタジオ アウトバーン/クラフトワーク Q:アー・ウィ・ノット・メン? A:ウィ・アー・ディーヴォ!(頽廃論的美学論)/ディーヴォ システムズ・オブ・ロマンス/ウルトラヴォックス ムーヴィーズ/ホルガー・シューカイ ベゲグヌンゲン/イーノ、メビウス、ロデリウス、プランク ビフォア・アンド・アフター・サイレンス/ブライアン・イーノ クラスター・アンド・イーノ/クラスター&ブライアン・イーノ Track07 メディアサウンド インナーヴィジョンズ/スティーヴィー・ワンダー コニー・アイランド・ベイビー/ルー・リード ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンド/ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンド ネヴァー・トゥー・マッチ/ルーサー・ヴァンドロス ジャンプ・トゥ・イット/アレサ・フランクリン サーカス・タウン/山下達郎 Track08 コンパス・ポイント・スタジオ ウォーム・レザレット/グレイス・ジョーンズ チル・アウト/ブラック・ウフルー グウェン・ガスリー/グウェン・ガスリー トム・トム・クラブ(おしゃべり魔女)/トム・トム・クラブ ファンキー・ナッソー ザ・コンパス・ポイント・ストーリー 1980-1986/V.A. エモーショナル・レスキュー/ローリング・ストーンズ タトゥー・ユー/ローリング・ストーンズ モア・ソングス/トーキングヘッズ Track09 ハンザ・スタジオ ラスト・フォー・ライフ/イギー・ポップ ヒーローズ/デヴィッド・ボウイ ニナ・ハーゲン・バンド/ニナ・ハーゲン ザ・ファーストボーン・イズ・デッド/ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ アクトン・ベイビー/U2 コラプス・イントゥ・ナウ/REM ロウ/デヴィッド・ボウイ イディオット/イギー・ポップ Track10 ウォリー・ハイダー・スタジオ グリーン・リヴァー/クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル デジャ・ヴ/クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング GP/グラム・パーソンズ ザ・ハート・オブ・サタデー・ナイト(土曜日の夜)/トム・ウェイツ ウォリー・ハイダー・レコーディング・スタジオ・サンフランシスコ/プラネット・アース・ロックンロール・オーケストラ フル・ハウス/ウェス・モンゴメリー アメリカン・ビューティ/グレイトフル・デッド ニルソン・シングス・ニューマン(ランディ・ニューマンを歌う)/ニルソン Track11 Somaエレクトロク・ミュージック・スタジオ TNT/トータス サウンド・ダスト/ステレオラブ ウェン・ユー・ワー・ア・ビューティ/グレイト3 アプロパット/サヴァス&サヴァラス ルビー・シリーズ/レベッカ・ゲイツ ヤンキー・ホテル・フォックストロット/ウィルコ Track12 サウンド・テクニクス・スタジオ ブライター・レイター/ニック・ドレイク リージ&リーフ/フェアポート・コンヴェンション ザ・ハングマンズ・ビューティフル・ドーター/ジ・インクレディブル・ストリング・バンド イン・サーチ・オブ・アメリア・エアハート/プレインソング オン・ザ・ショア/トゥリーズ ファイヴ・リーヴス・レフト/ニック・ドレイク フォザリンゲイ/フォザリンゲイ ジャスト・アナザー・ダイアモンド・デイ/ヴァシュティ・バニヤン Track13 アーデント・スタジオ サンキュー・フレンズ:ジ・アーデント・レコーズ・ストーリー レッド・ツェッペリン/レッド・ツェッペリン3 リスペクト・ユアセルフ/ザ・ステイプル・シンガーズ #1レコード/ビッグ・スター グリーン/REM Track14 A&Mレコーディング・スタジオ ラヴ・イズ・オール・ウィ・ハフ・トゥ・ギヴ(黒い涙)/ソニー・チャールズ&ザ・チェックメイツ・リミテッド タペストリー(つづれおり)/キャロル・キング レディズ・オブ・ザ・キャニオン/ジョニ・ミッチェル ミニー/ミニー・リパートン クロース・トゥ・ユー(遥かなる影)/カーペンターズ コート・アンド・スパーク/ジョニ・ミッチェル Track15 トライデント・スタジオ ポストカード/メリー・ホプキン T・レックス/T・レックス ナーサリー・クライム/ジェネシス マッドマン・アクロス・ザ・ウォーター/エルトン・ジョン ジギー・スターダスト/デヴィッド・ボウイ ホワイト・アルバム/ザ・ビートルズ ジェームズ・テイラー/ジェームズ・テイラー Track16 A&Rスタジオ ビッグ・バンド・ボサノヴァ/クインシー・ジョーンズ ゲッツ/ジルベルト/スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト スティル・クレイジー・アフター・オール・ジーズ・イヤーズ(時の流れに)/ポール・サイモン セカンド・チャイルドフッド/フィービ・スノウ ストレンジャー/ビリー・ジョエル 52ndストリート(ニューヨーク52番街)/ビリー・ジョエル エイジャ/スティーリー・ダン ヴァロッテ/ジュリアン・レノン Track17 フェイム・スタジオ ザ・フェイム・スタジオ・ストーリー 1961-1973/V.A. ディス・イズ・クラレンス・カーター/クラレンス・カーター ザ・フェイム・レコーディングス/ダン・ペン ドント・カウント・ミー・アウト/ジョージ・ジャクソン ウォンテッド~ザ・フェイム・レコーディングス/ジェームズ・ゴヴァン Track18 オリンピック・スタジオ レット・イット・ブリード/ザ・ローリング・ストーンズ レッド・ツェッペリン/レッド・ツェッペリン ボールド・アズ・ラヴ/ジミ・ヘンドリックス ディア・ミスター・ファンタジー/トラフィック イーグルス/イーグルス ビトゥイーン・ザ・バトンズ/ローリング・ストーンズ エグザイル・オン・メイン・ストリート/ローリング・ストーンズ Track19 ヴィレッジ・レコーダー カウント・ダウン・トゥ・エクスタシー/スティーリー・ダン ジェシ・デイヴィス/ジェシ・デイヴィス ホワイト・ライト/ジーン・クラーク エリック・クラプトン/エリック・クラプトン プラネット・ウェイヴズ/ボブ・ディラン プレッツェル・ロジック/スティーリー・ダン ■抜粋 コンピューター・テクノロジーの発達によって、以前はプロフェッショナルなレコーディング・スタジオでしか実現できなかったことが、現在では一台のコンピューターの中で行えるようにもなっている。 とはいえ、そのコンピューター・ソフト内でシミュレーションされているのは、1960~70年代の機材を使ったエンジニアリング・テクニックであることが多い。サウンド・プロダクションの重要性がさらに増して、音楽表現の中核を占めることも少なくない現代では、アーティストが自身の仕事場でそれに没入するようになった。だが、そこで参照され続けているのは、本書に取り上げたようなインディペンデント・スタジオの中で起こった出来事なのだ。(p.7)

  • Rare Groove(レア・グルーヴ) A to Z【完全版】

    ¥8,200

    ■著者 RARE 33 inc ■内容 オールカラーで1000枚掲載! 究極のレア・グルーヴ事典!! 2009年に発行し、膨大な掲載枚数と驚愕のセレクションで音楽愛好家および中古レコード市場に大きな衝撃を与えた『レア・グルーヴ ディスク・ガイド~RARE GROOVE A to Z』が"完全版"となって再登場。これまで"レア・グルーヴ"として発掘されてきたソウル/ファンク、ジャズ、ラテン、ロックetc.の音源を、アルバム単位で1000枚掲載(140枚増量!)。前版同様、掲載作品のCD化情報はもちろん、新規コラムや発掘音源/編集盤ガイドも付き、もはや"事典"と呼ぶに相応しい1冊に仕上がりました! 今回の“完全版"へのグレードアップのポイントは3つあります。 1つめは、“より深く、より広く"をテーマに、162枚のディスクを追加したこと。前版より22枚をカットし、結果140枚増量の1000枚掲載という形になりました。2つめは、この時代にあえて“レコードの魅力"を伝えるコラムを充実させたこと。特に“レア盤の奇妙な世界"と題し、レア・アイテムのさまざまな“謎"に迫ったコラムは必読です。3つめは、“レア・グルーヴ事典"をイメージしたこだわりの装丁です。特殊紙への箔押し、さらには専用の厚手ビニール・カバー付きと、“完全版"の名に恥じない仕上がりになったと自負しています。

  • カリブ海の音楽|平井雅、長嶺修

    ¥600

    ■著者 平井雅、長嶺修(編) ■内容 カリブの風がかけめぐる。サルサ、レゲエ、カリプソ―おもわずからだが動きだす音楽が満載。 ■目次 第1章 カリブの風(吉田ルイ子) 第2章 カリブの歴史(平井雅) 第3章 カリブの音楽〔キューバ(長嶺修) ジャマイカ(沖正明) ハイチ(深沢美樹) ドミニカ共和国(岩村健二郎) プエルトリコ(東琢磨) マルチニーク/グアドループ(海老原政彦) トリニダード(深沢美樹) ベネズエラ(東琢磨) コロンビア(丸山由紀)

  • 民芸の旅 手仕事の美を訪ねて|竹内淳子

    ¥500

    ■著者 竹内淳子 ■内容 普段使いの日常雑器を求め、北海道から沖縄までを巡る、日本民芸紀行。 ■抜粋 "丈夫で長持ち"するようにと工夫された日常雑器への生活の知恵と、工人の美意識を思うとき、私は、私達の祖先が歩いてきた歴史を見る思いがします。 今、私の傍にある各地の民芸品を手にするとき、旅先で知り合った多くの人々の優しい心と共に、その土地の美しい風光が、目を閉じなくても鮮明に浮かんできます。これがまた、旅の楽しさを倍加させ、次の旅へと私を誘うのです。

  • ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ|ジョアン・C・トロント、岡野八代

    ¥900

    SOLD OUT

    ■著者 ジョアン・C・トロント、岡野八代 ■内容 〈ケアに満ちた民主主義〉への変革を訴える米国の政治学者トロントが、「ブラウン民主主義賞」を受賞した際の講演録『ケアするのは誰か?』を邦訳。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、日本の状況も分析しながら、ケア民主主義への変革がなぜより善く生きる社会への変革なのかをていねいに解説する。 ■目次 訳者まえがき 第1章 ケアするのは誰か?──いかに、民主主義を再編するか(ジョアン・C・トロント/岡野八代 訳) 第2章 民主主義の再生とケアの倫理──ジョアン・トロントの歩み(岡野八代) 第3章 ケアの倫理から、民主主義を再起動するために(岡野八代) ■抜粋 繰り返そう。ケア実践から導き出される倫理が、民主的であらねばならないのは、なによりも、ケア実践に直接かかわる者たちの関係性が、そもそも能力や立場が大きく異なるがゆえに、ケアを受ける者たちが暴力にさらされたり、じっさい満たされるべきニーズが、ケアを提供する者や、そもそもそのニーズとは何かを決める者にきちんと伝わらない可能性が高まるからである。したがって、その関係性の内部では、ケア実践を通じて、より良いケアがなされているかが、ケアを受ける者の反応を注視しながら、なんども問い返されなければならない。そして、「大きな政府」は、そうした関係性のなかでは供給できない資源や、ケアする者たちのニーズを満たすために、ケアを受け取るひとの安全や福祉を配慮すると同時に、ケアする者たちの要望にも応えていくべきであろう。つねに、この社会は誰によってケアされているか、Who Cares?と問いながら、ケア実践という重責を担うことによって、政治的領域へのアクセスが途絶えてしまわないように、政治こそが、ケア実践にのりだすべきだ。(p.154)

  • リズムの哲学ノート|山崎正和

    ¥1,200

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    ■著者 山崎正和 ■内容 身体を巡る先人の思索を批判的に継承しつつ、人間至上主義を超えた真の自由の可能性を探究する。積年のテーマに挑んだ集大成の書。 文明一般から自然現象におよぶ森羅万象に遍在するリズム。「リズムを感じる」とは人間をその枠外に拡大することであり、常識が価値の秩序としているものから解放することなのである。積年の思索の集大成にして、真の知的冒険の書。 ■目次 第1章 リズムはどこにあるか 第2章 リズムと持続 第3章 リズムと身体 第4章 リズムと認識 第5章 リズムと自然科学―近代科学が哲学に教えるもの 第6章 リズムと「私」 第7章 リズムと自由―あるいは哲学と常識 ■抜粋 誰もが経験するように、リズムと記憶には相促的な関係があって、リズミカルなものは覚えやすいし、リズムは過去を現在に結びつける記憶の力によってつくられている。現に散文よりは韻文の方が記憶しやすいし、韻文よりは声楽の歌詞のほうが覚えやすい。算術の「九九」も声に出して唱えることで記憶できるし、「いろは」歌も記憶の便宜のために七・五調を踏んでいる。総じてリズミカルなものほど覚えやすいことは確かだが、逆に十分に覚えていないリズムには乗りにくいというのもまちがいない。そしてこの記憶とリズムの相促関係を支えるものが身体であろうことは、ここにあげた事例からすでに推察できる。じっさい読経する仏教僧は手で木魚や鉦を叩いているし、コーランを唱えるイスラム教徒は上半身をリズミカルに揺すっている。声楽の歌手は声帯を震わすだけではなく、気管支や肺はもちろん、ひそかに腰や足にいたる全身でリズムを刻んでいる。かりに黙読する場合でも、韻文を読む人は無意識に腹式呼吸を反復し、外からは見えなくとも身体の奥底で弱強、強弱を踏んでいるにちがいない。(pp.108-109)

  • 人口減少社会のデザイン|広井良典

    ¥400

    SOLD OUT

    ■著者 広井良典 ■内容 「都市集中型」か、「地方分散型」か。 東京一極集中・地方衰退→格差拡大→財政は改善? 地方への人口分散→格差縮小・幸福感増大→財政は悪化? 果たして、第3の道はあるのか。 2050年、日本は持続可能か? 「日立京大ラボ」のAIが導き出した未来シナリオと選択とは。 借金の先送り、格差拡大、社会的孤立の進行・・・… 転換を図るための10の論点と提言。 「集団で一本の道を登る時代」―昭和 「失われた30年」―平成 そして、「人口減少社会」―令和が始まった 「拡大・成長」という「成功体験」幻想を追い続け、 「先送り」されてきた、「持続可能な社会」モデルを探る。 社会保障や環境、医療、都市・地域に関する政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで ジャンルを横断した研究や発言を続けてきた第一人者による10の論点と提言 ■目次 イントロダクション AIが示す日本社会の未来―2050年、日本は持続可能か? 第1章 人口減少社会の意味―日本・世界・地球 第2章 コミュニティとまちづくり・地域再生 第3章 人類史の中の人口減少・ポスト成長社会 第4章 社会保障と資本主義の進化 第5章 医療への新たな視点 第6章 死生観の再構築 第7章 持続可能な福祉社会―地球倫理の可能性 ■抜粋 シンギュラリティ論などの一連の議論は、一見非常に新たな方向であるように見えて、実は近代社会のパラダイム、つまり個人が利潤を極大化し人間が自然を支配するという世界観をいわば極限まで伸ばしていったものに過ぎないのではないか。つまりそれらは旧来の(「拡大・成長」型の)発想を引きずったものであり、現在という時代状況における真にラディカル=根底的な思想を考えるならば、むしろ「成熟・定常化」する社会の創造性や豊かさ、幸福というテーマを、持続可能性という視点とともに考えていくことこそが重要と思われるのである。(pp.172-173)

  • アフロ・ポップ・ディスク・ガイド|吉本秀純

    ¥1,500

    SOLD OUT

    ■著者 吉本秀純(監修) ■内容 アフリカをポップに新発見! 「今」と「歴史」が凝縮された決定版。 ロバート・プラントを砂漠へ導き、アニマル・コレクティヴの頭を狂わせ、デーモン・アルバーンの運命を変えたアフリカ音楽。その魅力を、グローバル/ジャンルレスな今日的視点で再検証。カラフルに揃った400枚で既存のアフロ・ポップ観を更新する、ありそうでなかった画期的な一冊! 他ジャンルを好む若いリスナーから熱心なワールド・ミュージック通にまで、新しい入り口を提供します。 【CONTENTS】 ◎フェラ・クティからティナリウェン、ヴァンパイア・ウィークエンドからシャンガーン・エレクトロまで。 ネクスト・スタンダードなアフロ・ポップ400枚以上のレビュー掲載。 ◎アフリカ音楽の流れが掴める概論も充実。 ■目次 ・CROSSCULTURE 欧米におけるアフリカ受容の前史――北中正和 ・POST AFRO-EXPERIMENTS 脅威のハイブリッドを見せる00年代以降の動向ーー小熊俊哉 ・DAMON ALBARN'S AFRO WORK 00年代以降のキーパーソンとアフリカの交流――新谷洋子 ・AFROBEAT “黒い大統領"と一族の闘争史――石田昌隆 ・MANDE POP マリにおける伝統的ポップーー各務美紀 ・DESERT BLUES 乾いた酩酊、砂漠のブルースのすべて――吉本秀純 ・DRC MUSIC キンシャサの地における音楽発展の過程――海老原政彦 ・SOUTH AFRICA Then & Now アフロ・フューチャリストたちの過去と現在――新谷洋子 ・SKETCHES OF ETHIOPIA 妖しくもファンキーなエチオ・ポップの世界ーー吉本秀純 ・AFRICA × HIP HOP / R&B――吉本秀純 ・AFRICA × JAZZーー柳樂光隆 ◎Interview トニー・アレン、マルク・オランデル(Crammed Discs)、デズモンド&ザ・チュチュス、ANYANGO、ブライアン・シムコヴィッツ(Awsome Tapes From Africa) ◎My Favorite Afro Pop~私の選ぶアフロ・ポップ10枚 トクマルシューゴ、アーサー・ジェフス(ペンギン・カフェ)、チューン・ヤーズ、サカキマンゴー、オオルタイチ ◎Column 「Catchy Rhythms From Nigeria」の記憶ーーディック・エル・デマシアド ◎Special Column アビジャンの空の下で――高橋健太郎

  • ニッポンの思想 増補新版|佐々木敦

    ¥600

    SOLD OUT

    ■著者 佐々木敦 ■内容 浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重彦から、福田和也・大塚英志・宮台真司をへて、東浩紀・國分功一郎・千葉雅也まで。現代の思想と批評を読む。 現代の思想と批評を一望する 80年代の浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重彦から、 福田和也・大塚英志・宮台真司の90年代をへて、 00年代以降の東浩紀・國分功一郎・千葉雅也まで。 80年代の浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重?がもたらした知の衝撃、90年代における福田和也・大塚英志・宮台真司の存在感、ゼロ年代を牽引した東浩紀、テン年代と切り結ぶ國分功一郎と千葉雅也──。およそ半世紀にわたるこの国の思想と批評の奔流を一望したベストセラーに、二つの新章を加え更新して文庫化。 ■目次 プロローグ 「ゼロ年代の思想」の風景 第1章 「ニューアカ」とは何だったのか? 第2章 浅田彰と中沢新一―「差異化」の果て 第3章 蓮實重彦と柄谷行人―「テクスト」と「作品」 第4章 「ポストモダン」という「問題」 第5章 「九〇年代」の三人―福田和也、大塚英志、宮台真司 第6章 ニッポンという「悪い場所」 第7章 東浩紀の登場 第8章 「動物化」する「ゼロ年代」 第9章 ストーリーを続けよう?(On with the Story?) 第10章 二〇二〇年代の「ニッポンの思想」 ■抜粋 浅田彰的なクレヴァ―さが、七〇年代以来、ますます熾烈を極めていた「受験戦争」におけるスキルやテクニックの蓄積と通じていることは確かですが、それだけではありません。経済成長とそれに伴う消費文化の急速な進展のなかで、物凄い勢いで次々と新しいモノが造り出され、流通し、買われていました。アイテムがどんどん増えていくと、それらを整理する仕草が当然必要とされます。「チャート」や「カタログ」は「時代」の要請でもあったのです。(p.97)

  • 恐怖の哲学|戸田山和久

    ¥600

    SOLD OUT

    ■著者 戸田山和久 ■内容 恐怖は知性だ! 前代未聞の哲学入門 なぜわれわれはかくも多彩なものを恐れるのか? ときに恐怖と笑いが同居するのはなぜか? そもそもなぜわれわれは恐れるのか?――人間存在のフクザツさを読み解くのに格好の素材がホラーだ。おなじみのホラー映画を鮮やかに分析し、感情の哲学から心理学、脳科学まで多様な知を縦横無尽に駆使、キョーフの正体に迫る。 ■目次 I 恐怖ってそもそも何なのさ? 第1章 恐怖の原型としての「アラコワイキャー体験」 第2章 アラコワイキャーのどれが重要なのか?――「部分の問題」を考える 第3章 これが恐怖のモデルだ!――身体化された評価理論 II ホラーをめぐる3つの「なぜ?」 第4章 まずは「ホラー」を定義しちゃおう 第5章 なぜわれわれはかくも多彩なものを怖がることができるのか? 第6章 なぜわれわれは存在しないとわかっているものを怖がることができるのか? 第7章 なぜわれわれはホラーを楽しめるのか? III 恐怖の「感じ」って何だろう?――ゾンビといっしょに考える 第8章 哲学的ゾンビをいかに退治するか? 第9章 「意識のハードプロブレム」をいかに解くか? ■引用 「恐怖は、怖さ特有の「怖い感じ」をもっている。この怖い感じゆえに、恐怖が娯楽になる。それがホラーだ。恐怖を感じる生きものはいろいろいるだろうが、恐怖を楽しむことができるというのは、きわめて人間的な事実じゃないだろうか。なぜ、どのようにして、人は恐怖を楽しめるのだろうか。そして、その「楽しみ」の正体はいったい何だろう。ホラーの何を楽しんでいるのか。ホラーを楽しむためにはどんな能力が必要なのだろうか。 そしてホラーはフィクションだ。怖いものが出てくるが、それって画面の中だけのことでしょ。なんで作りごとだとわかっているのに、吐き気がするほど怖かったんだろう」(p.17)

  • 言葉の魂の哲学|古田徹也

    ¥900

    SOLD OUT

    ■著者 古田徹也 ■内容 中島敦の小説「文字禍」、ホーフマンスタールの小説「チャンドス卿の手紙」。この二つの作品に描かれたいわゆる「ゲシュタルト崩壊」、すなわち、文字が意味や表情を失って見える現象をてがかりに、ウィトゲンシュタインの言語論に新しい視座を与え、カール・クラウスの言語論に、すぐれて現代的な意味を見出す。清新な言語哲学の登場! 言葉が表情を失うことがある。たとえば、「今」という字をじっと見つめ続けたり、あるいは、「今、今、今、今、今、今・・・」と延々書き続けたりすると、なじみのあるはずの言葉が突然、たんなる線の寄せ集めに見えてくる。一般に、「ゲシュタルト崩壊」といわれる現象だ。 逆に、言葉が魂が入ったように表情を宿し、胸を打つようになることがある。こういう現象を、どうとらえたらいいのだろうか。魂のある言葉とは、どのようなものか。 本書は、中島敦とホーフマンスタールの二編の小説からはじまる。いずれも、「ゲシュタルト崩壊」をあつかった作品である。 ついで、ウィトゲンシュタインの言語論を検証する。かれが「魂なき言語と魂ある言語」といったとき、どのような哲学が展開されるか。 そして、最後に、カール・クラウスの言語論を考える。 生涯をかけて、言語批判をつらぬいたクラウスの思想とは、どのようなものだったか。 それは、「常套句に抗する」ことで、世の中をかえようとする試みでもあった。 以上の三つの核によりそいながら、「命ある言葉」とはなにかを哲学する力作。 ■目次 第1章 ヴェールとしての言葉――言語不信の諸相   1.中島敦「文字禍」とその周辺   2.ホーフマンスタール「チャンドス卿の手紙」とその周辺 第2章 魂あるものとしての言葉――ウィトゲンシュタインの言語論を中心に   1.使用・体験・理解   2.言葉の立体的理解   3.「アスペクト盲」の人は何を失うのか 第3章 かたち成すものとしての言葉――カール・クラウスの言語論が示すもの    1.クラウスによる言語「批判」    2.言葉を選び取る責任 ■抜粋 立方体や角柱、角錐などの多面体は、複数の平面が組み合わさることで奥行きのある立方体な図形として成立している。これと同様に、我々は個々の言葉を、多様な側面から構成される立体として把握することができる。より正確に言えば、我々はまず、類似しつつ別の意味をもった様々な言葉を順に辿っていく。そして、それらを見渡すことによって、そこに一個の有機的全体を見る展望が得られる。すなわち、多様な意味を側面や背面にもちながら、そのつど特定の意味が前面に立つ多面体それ自体として、言葉の輪郭を捉えることができるのである。(p.99)

  • ハマータウンの野郎ども|ポール・ウィリス

    ¥900

    SOLD OUT

    ■著者 ポール・ウィリス ■内容 イギリス中等学校 就職組 の闊達でしたたかな反抗ぶりに根底的な批判を読みとり、教育の社会秩序再生産機能を徹底分析する。 【解説: 乾彰夫 】 イギリスの中等学校を卒業し、すぐに就職する労働階級の生徒のなかで、「荒れている」「落ちこぼれ」の少年たち=『野郎ども』。彼らのいだく学校・職業観はいかなるものか?学校はどのような進路指導をしているのか?彼らの形づくる反学校の文化―自律性と創造性の点で、たてまえの文化とはっきり一線を画している独自の文化―を生活誌的な記述によって詳細にたどり、現実を鋭く見抜く洞察力をもちながらも、労働階級の文化が既存の社会体制を再生産してしまう逆説的な仕組みに光をあてる。学校教育と労働が複雑に絡み合う結び目を解きほぐす、先駆的な文化批評の試み。 ■目次 序章 「落ちこぼれ」の文化 第1章 対抗文化の諸相 第2章 対抗文化の重層構造 第3章 教室から工場へ 第4章 洞察の光 第5章 制約の影 第6章 イデオロギーの役割 第7章 文化と再生産の理論のために 第8章 月曜の朝の憂鬱と希望 ■引用 「制度に順応すれば、ひとりひとりは得るところがあるかもしれない。だが階級にとっては、それはなにものをももたらさない。公への順応は、自律のあらゆる可能性を放棄させられる見返りにただ「無階級」という虚偽意識を与えられるだけに終わる。努力する者はすべてその努力に応じて報いられるーーこの社会ではそういうことが可能なのだと学校は教え、そう信じこむ生徒も出てくる。だが反学校文化は、それでどういうことになるかを、制度の番人以上によく「知りぬいている」。仮借のない能力競争によって多数者から特権的な少数者が選別されるだけなのだ。<野郎ども>の文化には、そして一般に労働階級の文化には、個人主義というこの社会の支配的なイデオロギーの本質を衝こうとする契機が確実に存在する。それは、ある階級に帰属するというそのこと自体のうちに、それに伴う一定の現実や可能性や結末や、そして幻想までも引き受けるということが含まれている事実を明るみに出す。階級を構成する個々人が公私の生活場面で、個人主義的に、または競争的に行動しようともその事実に変わりはない。反学校の文化は、とりわけ学校で機能する個人主義イデオロギーの虚偽性をつきとめているのである」(pp.312-313)

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