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ハマータウンの野郎ども|ポール・ウィリス

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■著者
ポール・ウィリス

■内容
イギリス中等学校 就職組 の闊達でしたたかな反抗ぶりに根底的な批判を読みとり、教育の社会秩序再生産機能を徹底分析する。 【解説: 乾彰夫 】

イギリスの中等学校を卒業し、すぐに就職する労働階級の生徒のなかで、「荒れている」「落ちこぼれ」の少年たち=『野郎ども』。彼らのいだく学校・職業観はいかなるものか?学校はどのような進路指導をしているのか?彼らの形づくる反学校の文化―自律性と創造性の点で、たてまえの文化とはっきり一線を画している独自の文化―を生活誌的な記述によって詳細にたどり、現実を鋭く見抜く洞察力をもちながらも、労働階級の文化が既存の社会体制を再生産してしまう逆説的な仕組みに光をあてる。学校教育と労働が複雑に絡み合う結び目を解きほぐす、先駆的な文化批評の試み。

■目次
序章 「落ちこぼれ」の文化
第1章 対抗文化の諸相
第2章 対抗文化の重層構造
第3章 教室から工場へ
第4章 洞察の光
第5章 制約の影
第6章 イデオロギーの役割
第7章 文化と再生産の理論のために
第8章 月曜の朝の憂鬱と希望

■引用
「制度に順応すれば、ひとりひとりは得るところがあるかもしれない。だが階級にとっては、それはなにものをももたらさない。公への順応は、自律のあらゆる可能性を放棄させられる見返りにただ「無階級」という虚偽意識を与えられるだけに終わる。努力する者はすべてその努力に応じて報いられるーーこの社会ではそういうことが可能なのだと学校は教え、そう信じこむ生徒も出てくる。だが反学校文化は、それでどういうことになるかを、制度の番人以上によく「知りぬいている」。仮借のない能力競争によって多数者から特権的な少数者が選別されるだけなのだ。<野郎ども>の文化には、そして一般に労働階級の文化には、個人主義というこの社会の支配的なイデオロギーの本質を衝こうとする契機が確実に存在する。それは、ある階級に帰属するというそのこと自体のうちに、それに伴う一定の現実や可能性や結末や、そして幻想までも引き受けるということが含まれている事実を明るみに出す。階級を構成する個々人が公私の生活場面で、個人主義的に、または競争的に行動しようともその事実に変わりはない。反学校の文化は、とりわけ学校で機能する個人主義イデオロギーの虚偽性をつきとめているのである」(pp.312-313)

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