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ミステリー・トレイン ロック音楽にみるアメリカ像(新版)|グリール・マーカス

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■著者
グリール・マーカス=著
三井徹=訳

■内容
スプリングスティーンが絶賛するロック評論の不朽の名著。原書第2版の大幅な改訂にもとづく改訳と、詳細な訳註による増補版。著者自身による詳細なディスコグラフィ付き。

■目次
プロローグ/先駆者たち(ハーモニカ・フランク-1951/ロバート・ジョンスン-1938)/後継者たち(ザ・バンド-天路歴程/スライ・ストーン-スタッガリー神話/ランディ・ニューマン-誰もが自由/エルヴィス-プレスリアッド)/エピローグ/第二日本版付録五つの再考(審判の日が意のままに/ラスト・ワルツ/ブルー・ハワイ/五十歳の死人パンク/十歳の死体)/註釈とレコード案内

■抜粋
カントリー音楽は(カントリーよりさらにいまわしく、さらに率直に享楽的なものであったブルーズと同様に)ひとつの共同社会全体のための音楽であり、階級はともかく、年齢にはかかわりのないものであった。ということは、ブルーズの場合と同様、一人一人の子供にもおとなにも向けられた、多様性のある包み隠しのない表現であったと言えるはずだ。けれども、カントリーは、そういったものを恐れる共同社会に語りかけるものであった。自分の殻の中に引っこみ、良きにつけ悪しきにつけ全員をひとつに結びつけるきずなとして音楽を用い、共有しているものよりも、共有しているという重大な事実の方が大切だという意識をもった共同社会に語りかけたのである。

音楽に密接している場合には、ぼくらは音楽から生きることについての意味を学びとるが、子供たちがそうやって得た人生観が、親にはとても守れない約束をかかえているのであるとすれば、親にはとても子供を引き留めておきたいと願ったりはできないのではないか。

カントリー音楽の歌は、それに非常に奥深くはその一様な狭いサウンドは、子供たちを両親の悲嘆に服従させねばならなかった。父親が家族に食わせてやることができない、妻が夫をホンキ・トンク(酒場)の女と酒に取られてしまう、家族がなにもかも失って自殺をする、農地がまたさらに悪い年へと疾走する、さびしさを払いのけるはずの世界で恐ろしいさびしさを味わう、といった悲嘆だ。ハンク・ウィリアムズの世界である。彼がうたうロマンスは、夜の電話のように遠くへだたっている。

そういった音楽共同体社会は美しいものだけれども、それがいかに我慢のならないものであるかということを見てとるのは難しくはない。あの享楽主義が、カントリー音楽ではすべて引きずり降ろされていた。恐れと諦念との奥深い意識が、その享楽主義を閉じこめてしまったのだ。原罪は単に生の実態の別名でしかない根本主義宗教に暗くおおわれている地のなかに、まるで閉じこめる必要があるかのように閉じこめてしまったのである。(pp.259-260.)

■状態:【C】並(書き込みなし)

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【S】未使用に近い
新品同様、またはそれに近い非常に良好な状態です。
目立つ傷み・汚れ・書き込みは確認されません。

【A】良好
わずかな使用感や軽微な経年変化(ごく軽いヤケ・スレなど)は見られる場合がありますが、全体として非常にきれいな状態です。通読には全く問題ありません。

【B】並上
一般的な中古本として良好な状態です。
カバーや本体に多少のスレ・ヤケ・小さな汚れなどが見られる場合がありますが、本文の通読には支障ありません。

【C】並
中古本として標準的な状態です。
ヤケ・シミ・スレ・小折れ・軽微な書き込み等が見られる場合がありますが、通読には問題のない範囲です。

【D】やや難あり
目立つ使用感があります。
ヤケ・シミ・折れ・書き込み・カバー傷みなどが比較的多く見られる場合があります。読むこと自体は可能ですが、状態を重視される方はご注意ください。

【E】難あり
強い使用感または傷みがあります。
書き込み、強いヤケ、破れ、ページ傷みなどが含まれる場合があります。資料用・読書用としてのご理解の上でご検討ください。

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