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手の倫理|伊藤亜紗

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■著者
伊藤亜紗

■内容
人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。
介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。
目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。

■目次


第1章 倫 理
ほんとうの体育  フレーベルの恩物  まなざしの倫理/手の倫理  倫理と道徳  「倫理一般」は存在しない  不確かな道を創造的に進む  蟻のように  「多様性」という言葉への違和感  一人の中にある無限 

第2章 触 覚
低級感覚としての触覚――「距離ゼロ」と「持続性」  モリヌー問題――「対称性」  触覚論が人の体にふれるには  触感はさわり方しだい  ヘルダーの触覚論  内部的にはいりこむ感覚  「じゃれあい」か「力くらべ」か  「色を見る」と「人にふれる」  ラグビーのスクラム  距離があるほど入っていける

第3章 信 頼
GPSに見守られた学生  安心と信頼は違う  結果的には信頼の方が合理的  リスクが人を生き生きさせる  ハンバーグが餃子に  「ふれられる」とは主導権を手渡すこと  だまされる覚悟で委ねてる  無責任な優しさで生きている  「もしも」が消えるまでの三年間

第4章 コミュニケーション
記号的メディア  物理的メディア  使える方法はいろいろ使う  伝達モード  生成モード  「さわる」は伝達、「ふれる」は生成  ほどきつつ拾い合う関係  相手の体に入り込み合う  死にゆく体を「さわる」  「できなさ」からの再編集  「介助」アレンジメント―― 複合体

第5章 共 鳴
ロープを介したシンクロ  足がすくむ  あそびから生まれる「共鳴」  ロープが神経線維  「伴走してあげる/伴走してもらう」じゃない関係  「伝える」ではなく「伝わっていく」  隙のある体  見えるように曲がっていく  あえてハンドルを切る  生成モードの究極形態  あずけると入ってくる

第6章 不埒な手
介助とセックス  別のリアリティへの扉  「うっとり」のタイムスリップ  手拭いで柔道を翻訳する  勝ちたくなっちゃう  目で見ないスポーツ  不道徳だからこそ倫理的でありうる

■抜粋
倫理には、道徳とは違って、いつでもどこでも通用する「一般」はありません。この意味で、倫理は常に生成的です。「こうあるべきだ」という一般則としての道徳の価値を知りつつも、具体的な状況というライブ感の中で行動指針を生み出し続けること。手の倫理は、接触を通して相手の体を生きさせることと密接な関係があります。(p.136)

■状態:【A】良好

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【S】未使用に近い
新品同様、またはそれに近い非常に良好な状態です。
目立つ傷み・汚れ・書き込みは確認されません。

【A】良好
わずかな使用感や軽微な経年変化(ごく軽いヤケ・スレなど)は見られる場合がありますが、全体として非常にきれいな状態です。通読には全く問題ありません。

【B】並上
一般的な中古本として良好な状態です。
カバーや本体に多少のスレ・ヤケ・小さな汚れなどが見られる場合がありますが、本文の通読には支障ありません。

【C】並
中古本として標準的な状態です。
ヤケ・シミ・スレ・小折れ・軽微な書き込み等が見られる場合がありますが、通読には問題のない範囲です。

【D】やや難あり
目立つ使用感があります。
ヤケ・シミ・折れ・書き込み・カバー傷みなどが比較的多く見られる場合があります。読むこと自体は可能ですが、状態を重視される方はご注意ください。

【E】難あり
強い使用感または傷みがあります。
書き込み、強いヤケ、破れ、ページ傷みなどが含まれる場合があります。資料用・読書用としてのご理解の上でご検討ください。

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