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ふれる社会学|ケイン樹里安、上原健太郎(編著)

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■著者
ケイン樹里安、上原健太郎(編著)

■内容
わたしたちをとらえて離さない社会。メディア、家族、労働、余暇、ジェンダー、セクシュアリティ、差別、人種等の視点から、身近な、そしてエッジのきいた14のテーマを読み解くことを通して、社会の大きな仕組みにふれる。また、執筆者と研究との出会いを記したコラム「研究のコトハジメ」や、初学者読者応援ページ「コトハジメるコツ!」では、大学での学びのお役立ち情報を掲載し、より深い学びをサポート。

■目次
はじめに

第1章 スマホにふれる(ケイン樹里安)
   第1節 スマホ片手に何をする?
   第2節 いま・ここ・なんとなく
   第3節 触れさせられている?
   第4節 生(ライフ)に触れる
   第5節 スマホで社会に触れる
   ◆ 研究のコトハジメ

第2章 飯テロにふれる(菊池哲彦)
   第1節 飯テロが浮かび上がらせる社会のかたち
   第2節 共食と孤食
   第3節 飯テロと孤食
   第4節 孤食の時代と飯テロが開く共同性
   ◆ 研究のコトハジメ

第3章 就活にふれる(上原健太郎)
   第1章 「就活やねん」
   第2節 就活世界を形づくるモノ・人
   第3節 自己の発見・演出・修正
   第4節 就活世界をどのようにとらえるか
   ◆ 研究のコトハジメ

第4章 労働にふれる(上原健太郎)
   第1節 頭を下げ続ける社会
   第2節 サービス産業化社会
   第3節 感情を管理する
   第4節 賃金による帳尻合わせ?
   第5節 やりがいの搾取
   第6節 労働にふれるとは?
   ◆ 研究のコトハジメ

第5章 観光にふれる(八木寛之)
   第1節 地域イメージと「観光のまなざし」
   第2節 「観光まちづくり」の興隆とそのジレンマ
   第3節 「ディープな大阪」という地域イメージをめぐって
   ◆ 研究のコトハジメ

第6章 スニーカーにふれる(有國明弘)
   第1節 「コートの中」から「ストリート」へ
   第2節 「黒い」スパイダーマンと「エア・ジョーダン」
   第3節 スニーカーが反映するストリートの人々の価値観
   第4節 AJやラップは「黒人」だけのものなのか?
   第5節 スニーカーの「経路」から社会にふれてみる
   ◆ 研究のコトハジメ

第7章 よさこいにふれる(ケイン樹里安)
   第1節 無我夢中
   第2節 踊り子の「学習」
   第3節 文化の経路
   第4節 どこの/誰の文化?
   第5節 調整と組み上げ
   ◆ 研究のコトハジメ

第8章 身体にふれる(喜多満里花)
   第1節 身体について考える
   第2節 「理想」という規範
   第3節 抵抗の場としての身体
   第4節 私のまなざし
   ◆ 研究のコトハジメ

第9章 レインボーにふれる(中村香住)
   第1節 レインボー、「LGBT」、「ダイバーシティ」の普及?
   第2節 さまざまなセクシュアル・マイノリティ
   第3節 セクシュアル・マイノリティの運動の歴史
   第4節 フェミニズムの歴史
   第5節 「LGBTブーム」を超えて
   ◆ 研究コトハジメ

第10章 「外国につながる子ども」にふれる(金南咲季)
   第1節 はじめに
   第2節 学校に広がるエスノスケープ
   第3節 みえなくする/みえなくなる
   第4節 「コンタクト・ゾーン」としての学校の可能性
   第5節 おわりに
   ◆ 研究コトハジメ

第11章 ハーフにふれる(ケイン樹里安)
   第1節 「ハーフ」の顔
   第2節 帰属の政治と人種化
   第3節 技芸と折衝
   第4節 交差性を抱えて
   ◆ 研究のコトハジメ

第12章 差別感情にふれる(栢木清吾)
   第1節 看板の向こう側への想像力
   第2節 反-反日感情が見ない現実
   第3節 自己感情の自己点検
   ◆ 研究のコトハジメ

第13章 「障害」にふれる(佐々木洋子)
   第1節 はじめに
   第2節 障害とはなにか
   第3節 家族と障害
   第4節 「障害のまわり」について考えること
   ◆ 研究のコトハジメ

第14章 「魂」にふれる(稲津秀樹)
   第1節 「魂」にふれる
   第2節 「魂」への気づき
   第3節 儀礼が可視化する「魂」
   第4節 権力に晒される「魂」
   第5節 社会構想における「魂」
   ◆ 研究コトハジメ
第15章 100年前の社会学にふれる(ケイン樹里安・上原健太郎)
   第1節 社会から「自由」?:E.Durkheim 
   第2節 社会を構成し、変えていく:M.Weber/G.Simmel
   第3節 社会と個人の循環
   第4節 生き抜くために社会に「ふれる」

◆◇ コトハジメるコツ!
(1)授業でノートをとる(2)フィールドノートをとる(3)ひとことにこだわる(4)卒論へと筆をとる(5)書店員さんのこだわりにふれる(松本秀昭)

■抜粋
悲しみ、悩み、さらには喜びといった日々の暮らしのなかで経験されることがらは、たいていの場合、きわめて個人的なものとして認識される場合が多い。そうした感情の揺れ動きや自分が置かれた状況も、実際には社会の仕組みに振り回されている可能性があるにもかかわらず。ミルズ(W. Mills)は、そうした個人にとっての私的な「問題」を罠(trap)と呼んだ。そして個々人をとらえて離さない罠を、それをつくりあげてきた歴史的かつ公的な問題と関連づけるよう、わたしたちに呼びかけている。なぜなら、個人の悩みや喜びといった事柄は、意外なことに、「みんなの問題」の一部分だったりするからだ。彼は私的な問題と公的な問題を結びつけ、洞察する想像力を社会学的想像力と名づけた(Mills 1959=2017:15-29)。その想像力は、みずからを取り巻く社会のしくみとの折りあいをつけたり、しくみそのものを振り払ったり、つけ替えたりする方法をみずからひねり出すための力だといえる。(pp.134-135)

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