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「利他」とは何か|伊藤亜紗、中島岳志、若松英輔、國分功一郎、磯﨑憲一郎

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■著者
伊藤亜紗、中島岳志、若松英輔、國分功一郎、磯﨑憲一郎

■内容
【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】
コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに 他者と関わるのかが問題になっている。
そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。
他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。
しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。
この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。
まさに時代が求める論考集。

■目次
はじめに――コロナと利他           伊藤亜紗
第1章:「うつわ」的利他――ケアの現場から  伊藤亜紗
第2章:利他はどこからやってくるのか     中島岳志
第3章:美と奉仕と利他            若松英輔
第4章:中動態から考える利他――責任と帰責性 國分功一郎 
第5章:作家、作品に先行する、小説の歴史   磯﨑憲一郎
おわりに――利他が宿る構造          中島岳志

■抜粋
利他の大原則は、「自分の行為の結果はコントロールできない」ということなのではないかと思います。やってみて、相手が実際にどう思うかは分からない。分からないけど、それでもやってみる。この不確実性を意識していない利他は、押しつけであり、ひどい場合には暴力になります。
「自分の行為の結果はコントロールできない」とは、別の言い方をすれば、「見返りは期待できない」ということです。「自分がこれをしてあげるんだから相手は喜ぶはずだ」という押しつけが始まるとき、人は利他を自己犠牲ととらえており、その見返りを相手に求めていることになります。(p.51)

アタリの言う合理的利他主義や、「情けは人のためならず」の発想は、他人に利することがめぐりめぐって自分にかえってくると考える点で、他者の支配につながる危険をはらんでいます。ポイントはおそらく、「めぐりめぐって」というところでしょう。めぐりめぐっていく過程で、私の「思い」が「予測できなさ」に吸収されるならば、むしろそれは他者を支配しないための想像力を用意してくれているようにも思います。(p.52)

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